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虹ヶ咲アニメと同じスタッフの作品の感想まとめ

皆さんはじめまして、澄田兼鈞と申します。2019年の12月15日に開催された、「ラブライブ!」シリーズの3つ目の主役ユニット、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の1stライブにて、虹ヶ咲がアニメ化することが発表されました。そして、翌年の1月、さりげなくアニメのメインスタッフも発表されていました。

 

監督は河村智之氏(三ツ星カラーズ)、シリーズ構成は田中仁氏(ゆるキャン△GO!プリンセスプリキュア)、キャラクターデザインは横田拓巳氏(三ツ星カラーズ)が務めます。しかし、自分はこれまで彼らが関わったアニメを一度も見たことがなかったので、虹ヶ咲アニメを見る前に彼らの作風に触れようと思い、彼らが関わった作品を一部見てみることにしました。ここでは、その感想を書いていこうと思います。

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目次

 

1.ゆるキャン△

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あfろ氏がきららフォワードにて連載している漫画が原作のアニメです。虹ヶ咲アニメの田中仁氏はここでメインライターを務めました。

 

内容は、山梨や長野を舞台に、女子高生達がキャンプをするお話です。ソロキャンプが大好きな少女志摩リンと、リンと出会ったことをきっかけにキャンプにハマったなでしこを主役とし、彼女達二人や、野外活動サークルのみんなの楽しいキャンプ模様を描いています。

 

特に面白いと思った部分は、リンとなでしこ達野外活動サークルの関係性です。ソロキャンプを好むリンと、キャンプはみんなでやりたい派のなでしこ達の価値観は違っていますが、リンはなでしこ達との交流を通じて他の人とキャンプをすることの楽しさもわかるようになっていきます(それでも一人の時間を大切にしたいという考えは根本的に変わっていませんが)。その様に、自分たちの価値観を押し付け合わず、逆に自分の価値観に閉じこもってしまわずに自然と溶け合える関係が素晴らしいと思いました。あと、なでしこがキャンプの魅力にハマり込んでいく様子も面白かったです。

 

それからキャンプパートは、ロケハンを良くやったんだろうなというクオリティと作り込みの良さが伝わってきて、自分もキャンプに行ってみたくなりました。

 

アニメ二期も決定しているので、そちらも楽しみにしています。

 

2.三ツ星カラーズ

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カツヲ氏が電撃大王で連載している漫画が原作のアニメです。虹ヶ咲アニメの河村智之氏と横田拓巳氏は、ここでそれぞれ監督とキャラデザ兼作画監督を務めていました。

 

内容は、東京都の上野を舞台に、街の平和を守る組織のカラーズを名乗るゆい、琴葉、さっちゃんの小学生3人組の日常を描いたお話です。普段はカラーズとしてヒーローごっこをしたり、地域の人たちと交流したりしています。

 

感想の方はというと、ギャグパートは面白く、とても笑える部分もありました。カラーズの3人も、個性が立っており、可愛さが引き立っていたと思います。ただ個人的には、主人公達が小学生で、なおかつこれがフィクションだから許せる、許してやれる面もあった様に思います(さっちゃんの『う○こ』発言や、御老人の髪型を弄るなど)。もう少し自分の心が広ければ、もっと好きになれたのかなぁ…とも思います。

今回は演出の方も良く見ましたが、そちらの方ではオープニングでは激しい動きも上手くこなせていたり、劇中の色使いも素晴らしかったりしたので、ダンスシーンの多い「ラブライブ!」アニメでも期待できると思います。

 

余談ですが、「三ツ星カラーズ」のオープニングテーマは「ラブライブ!」シリーズでμ'sとAqoursの曲を全て作詞している畑亜貴氏が作詞を務めており、そういう意味でも「ラブライブ!」とは妙な縁があります。さらに余談になりますが、エンディングはこだまさおり氏が作詞をやっているため、オープニングとエンディングで、ちょうど「ガールズ&パンツァー」の組み合わせでもあります。

 

3.GO!プリンセスプリキュア

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プリキュアシリーズ12作目にして10代目のプリキュアです。虹ヶ咲アニメの田中仁氏は、こちらでメインライター・シリーズ構成を務めていました。

 

内容は、私立ノーブル学園に通う主人公はるか、生徒会長のみなみ、ファッションモデルのきららが、ホープキングダムという異世界からもたらされたドレスアップキーの力で変身し、人々の夢を閉ざし、世界を絶望で包もうとする悪の組織ディスダーク(※1)と戦いつつ、それぞれの自分磨きをするお話です。後に、上記の3人に加えて、4人目のプリキュアであるトワが登場し、仲間になります。

 

感想は、はるか/キュアフローラはプリンセスになりたい、みなみ/キュアマーメイドはハッキリとした夢の形を持っていなかったが最終的に自分の本当の夢を見つける(最初は実家の事業を継ぎたいと思ったいたがある人物との出会いを機に後に獣医を志す)、きらら/キュアトゥインクルは世界一のモデルになりたい、トワ/キュアスカーレットはディスダークからホープキングダムを取り戻したい(※2)というそれぞれの夢の形や価値観の違いをしっかり描けていたと思います。さらに、夢を追うことは孤独な戦いだけど、応援してくれる人は確かにいる、仲間同士でそれぞれの夢を追いかけているからこそ自分も頑張れるというメッセージも感じました。そのため、群像劇、成長譚としてとても面白かったです。

さらに、はるかのルームメイト(※3)で絵本作家志望のゆいも、中々いいキャラをしていたと思います。

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彼女はプリキュアにはなりませんが、はるか達をずっと見守り、自分も夢の大切さを強く感じるようになっていきます。そして、最後はプリキュアの物語を絵本にするという、プリキュアの友達になった人物として熱いゴールを見せてくれました。出番は少ないですが、この作品では、自分のお気に入りのキャラです。

 

悪役の方は、行動パターンや組織の体制の方で突っ込み所と感じる部分もありましたが、幹部格はどれもいいキャラをしていたと思います。特に、幹部の1人であるクローズは、最初は絶望を司る勢力の人物らしく(?)頭ごなしに夢という概念を否定していましたが、キュアフローラとの戦いを通して、彼女の夢の形をある程度肯定した上で疑問を投げかける様になるなど、成長が見られ、最後にはラスボスを務めました。

ちなみに、自分は悪役では彼とシャットがお気に入りです。

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(クローズ)

 

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(シャット)

 

シャットさんは自分を美しいと思い込んでいるナルシストですが、ディスダークの面々の中では比較的仲間意識があるところが好きです。物語終盤では、その一面が最大限に活かされます。

 

余談ですが、海堂みなみ/キュアマーメイドを演じる浅野真澄氏と、プリンセスプリキュアをサポートする妖精・パフは、無印「ラブライブ!」でそれぞれ穂乃果の母と穂乃果の妹・雪穂を演じています。そういう意味では、この作品も「ラブライブ!」と少し縁があると言えます。さらに余談になりますが、自分はプリキュアシリーズの作品を本格的に見るのはこれが初めてとなりました。変身アイテムの増え方、販促がニチアサというだけあって(?)仮面ライダースーパー戦隊と似ており、そちらを普段見ている自分としては親近感が湧きました。

 

4.まとめ

以上が、虹ヶ咲アニメとメインスタッフが一緒の3作品を見た自分の感想です。話についてさらに自分が思ったことですが、「ゆるキャン△」と「GOプリ」を見る限り、田中仁氏はおそらく群像劇や成長譚に強いライターさんではないかと個人的に思います。そのため、ソロでの活動がメインとなる虹ヶ咲の話も面白く書いてくれそうだと期待できます。河村智之氏と横田拓巳氏の持ち味が「ラブライブ!」でどう活かされるかは、中須かすみのシングル(※4)でわかるかな、と思います。今の時点では、この3人なら虹ヶ咲アニメも面白くしてくれそうだな、と思います。いつ放送するかはわかりませんが、楽しみに待ってます。

それでは、長くなりましたが最後まで読んでくださってありがとうございます!®️

 

 

※1 ホープキングダムに住む絶望の大魔女ディスピアが率いる組織。物語開始前にホープキングダムを征服している。

※2 トワ/キュアスカーレットホープキングダムの王女である。

※3 ノーブル学園は全寮制である。

※4 虹ヶ咲のシングル総選挙にて、一位になったメンバーにアニメーションPV付きの曲が与えられた。