俗・自分とラブライブ!の歩み『10周年にして迎えた冬の時代編』
2020年で「ラブライブ!」シリーズは10周年を迎えました。Twitterの公式アカウントではだからといって特にそれに伴う動きがあったわけではないですが、「ラブライブ!」で役を演じてきた歴代キャストの皆様方は祝ってくださっており、やはり10年経つというのはめでたいことなのだと実感しました。
今回の記事は、2020年前半に「ラブライブ!」10周年を記念して投稿した『自分とラブライブ!の歩み』シリーズの続編という名目で書きます。ちなみに前シリーズはこちらです。
そんな「ラブライブ!」ですが、10周年であるはずの今年は冬の時代といっていいと思っています。今年といえば新型コロナウィルスが大流行したせいで「ラブライブ!」の看板コンテンツの一つであるキャストによるリアルライブがsaint snowのワンマンを除いてリモートでしか行えないことに加え、コンテンツ自体の問題点も増えた年であると考えています。それについて今回は書いていこうと思います。
目次
「スーパースター」Liella発足、しかし天の時は無慈悲
2020年初頭には、μ's、Aqours、虹ヶ咲に次ぐ4代目の看板コンテンツが新プロジェクトととして発足しました。しかも、最初からアニメ化が決まっていました。虹ヶ咲の方は外伝扱いで正式な3代目はこちらだろうという意見も度々見かけますが、今は虹ヶ咲の方が先にアニメをやっているため4代目扱いでいいでしょう。その内容は、一般公募で主演キャストのオーディションを行うという画期的ないものでした。プロジェクトの名前も「ラブライブ!スーパースター」に決まり、グループ名も投票の結果Liellaという名前になりました。
しかし、2020年は新型コロナウィルス大流行もあってオーディションの二次選考は延期状態に。その後もそちらの情報はファンサイドでは明らかになっておらず、プロジェクトを進めたくても進められない状況であることが伝わってきます。早くコロナが終息して、スムーズにプロジェクトを進められるようになることを願っています。
ラブライブ!史上初の追加メンバー登場
一方その頃、同じく現行の虹ヶ咲およびスクスタでは…
「ラブライブ!」史上初の主役グループへの追加メンバーとして、三船栞子というキャラクターが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に加入しました。しかし、自分はスクスタのストーリー展開や劇中での栞子の言動が気に入らなかったため、彼女のことは嫌いです。スクールアイドル同好会を家族問題の八つ当たりといってもおかしくない理由で潰そうとした支離滅裂さ、虹ヶ咲における自分の推しである優木せつ菜が生徒会長属性を栞子に奪われるなど、彼女にいいようにされていた中での加入であり、栞子の話をやるために既存の虹ヶ咲メンバーが蔑ろにされていため、自分がスクスタを引退する大きな原因の一つになりました。とはいっても、彼女にもファンはついており、シリーズ初の追加メンバーという点でもある種の盛り上がりイベントの一つであったことは間違いなく、その事実を今更否定のしようがないためこの記事の歴史的出来事としてカウントしておきます。
おそらく虹ヶ咲、というよりスクスタは昨今のソーシャルゲームのようにキャラをたくさん増やす商売を「ラブライブ!」でやりたいのだと自分は考えました。そこで、運営の意図は多分こうなのではないかという記事も過去に投稿しました。
三船栞子の加入について思ったことは過去の記事にも書いているため、そちらも参照していただけるとありがたく思います。
本当の問題はそこから先の出来事にありました。
そして事は20章へ
スクスタのストーリー20章が公開される頃には自分はスクスタを引退しており、多くを言えない部分もありますが、Twitterではトレンドに上がるくらい炎上していました。20章の内容はというと、ショウ・ランジュという理事長の娘が虹ヶ咲でスクールアイドル同好会とは別にスクールアイドル部なるものを作り、そこへ同好会メンバーである朝香果林、宮下愛が移籍したというものだそうです。栞子も移籍しましたが、ランジュのことをなんとかするためであるそうです。しかし、そのランジュのやり方が部室を乗っ取って魔改造したり、監視委員会なるものを作って同好会の活動を弾圧したりするなど横暴であり、その監視委員会があるせいで果林、愛の2人は損得勘定で同好会を離れたように見えてしまうなどキャラのイメージを損なう描写がなされ、主にそれが炎上に繋がったらしいです。これらは全て、栞子が加入するまでに『不自然な学園描写』、『キャラの扱いの偏り』などの負の要素を積み重ね続けていて20章でも同じことをした故に起こるべくして起こったことだと考えています。加えて同好会が潰れそうになる展開というのは第1章の同好会空中分解騒動や栞子の件も含めれば3回連続の出来事であり、そのうち2つは政治的権力を使った妨害工作というマイナスな対立であったため、そこも「ラブライブ!」としてどうなのかと思いました。
20章が更新される頃にはすでに虹ヶ咲のアニメが始まっており、今のファンの注目はそこに多く集まっているとは思いますが、その虹ヶ咲の母体がスクスタであるという事実だけは覆らないため、虹ヶ咲にとってもダメージは大きいと言えるでしょう。
アニガサキという最後の希望
リアルライブも思うように行えない、スクスタは荒れている、まさに「ラブライブ!」にとっては冬の時代といっていいくらいですが、希望はちゃんとありました。
虹ヶ咲のアニメ、アニガサキです。
本来はアニメ化の予定がなかった虹ヶ咲のテレビアニメということで、プロジェクトがファンに発表されたときは大盛り上がりでした。放送も2020年の10月に決まり、自分もとても楽しみにしていました。しかし、絵柄が前のシリーズから変わったことや、虹ヶ咲の原作にあたるスクスタのシナリオがゲームの引退を考えてしまうほどのものだったということもあって、少し不安もありました。しかし、蓋を開けてみると、とても面白いアニメだと思いました。
スクスタを含む今までの虹ヶ咲の媒体の小ネタを色々なところに散りばめて、キャラ描写もスクスタから大幅に洗練されたものとなり、とても面白いと思います。また、アニメ独自の解釈がたまに見られる部分もあり、視聴者を飽きさせない工夫ができていると思います。さらに、スクスタをやっていない、虹ヶ咲初見はだよという人も楽しめる内容です。
特に、第3話のせつ菜の描写については、詳しくはこちらの記事を見ていただければ良いのですが、せつ菜推しとして大変救われた気分になりました。
前作、前々作作のように続編があるかはわかりませんが、作られるといいなと思っています。ライブが思うようにできない中で、在宅で楽しめるメインコンテンツという意味でもこの冬の時代を支えてくれていると思います。
あとがき
今回は自分とラブライブ!の歩みシリーズの続編という名目で記事を書かせていただきました。現在コンテンツがこの調子で不安に思う点も多いですが、なんとか乗り切って欲しいなと思います。2021年はある意味コンテンツにとっては正念場となることでしょう。
それでは今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。