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『“当たり前”のありがたさ』アニガサキ2期1話感想 +生存報告

 初めまして。初めてではない方はお久しぶりです。

 この記事を見たな?これでお前とも縁が出来た。澄田兼鈞と申します。

 

 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメこと、アニガサキの2期がついに始まりました。

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 1期の10人からメンバーが増え、13人になった同好会。原点となったスクスタのシナリオは賛否両論で、自分も含めて不安を抱えていた人も多いことでしょう。しかし、結論から言うと第1話は面白かったです。今回はその面白いと思った部分や気になった部分をピックアップしたいと思います。

 

1.ランジュのキャラ造形

 アニガサキ2期で登場した追加メンバーの鐘嵐珠(以下ランジュ)。彼女は1期のスクールアイドルフェスティバルの映像を見て、香港から虹ヶ咲にやってきました。なんと、2期の歌唱パートのトップバッターも務めており、実質的な準主人公と言えるでしょう。

 同好会に顔を見せたものの、価値観の違いから結局入部を撤回することに。

 スクスタでのランジュは同好会のあり方を否定し、自分の方針に従わせようとしていました。その上自分の勢力下に入れば、彼女が認めない限りバックダンサー扱いという理不尽な条件を突きつけ、従わない者は監視委員会(いわゆる秘密警察)で弾圧してきました。アニメのランジュはスクスタ時代とは打って変わり、侑達のスタンスは否定せず、あくまで自分のやり方でスクールアイドルフェスティバルに挑むことを示しました

 侑の方も、自分のやりたいことは皆の応援であり、皆からもらった夢を皆の元で形にするとハッキリ伝えられたのも良かったと思います。

 妨害工作や嫌がらせはなしに、気持ちの良いライバル関係を1話で示すという点においては、アニガサキ2期1話はお手本のような話であったと思います。

 また、ランジュが同好会には合流しない方針を取ったことで、1期とは違うゴールの形を期待できそうです。

 

 ランジュが今回披露した『Eutopia』もEDM調でノリが良い曲でした。

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2.栞子やその他

 アニガサキ2期で新しく増えたキャラの1人で、三船栞子も登場しています。ランジュとは幼馴染です。ここではあえて多くを触れませんが、自分はこのキャラに苦手意識が強く、スクスタを辞める理由の一つになっています(このブログの読者ならご存知の方も多いでしょうが)

 第1話を見る限りでは、人物像の掘り下げが殆どないので評価がしづらいです。この時点では、ランジュに会ったときは幼馴染にしてはリアクションが薄い、感情を表に出さないというよりは感情そのものを感じ取りづらいという印象でした。「東京リベンジャーズ」の万次郎と場地も幼馴染でありながら不仲だったので、幼馴染だからといって必ずしも仲が良いとは限らないのでしょう。

 個人的には追加組で、栞子の毒抜きが製作陣の一番苦労した所であると思います。スクスタではディスティニー・プランの様な適性至上主義、家族問題におけるスクールアイドルへの逆恨みなど、根幹を成す部分が毒そのものでした。彼女については、根幹の設定も含めて今後が気になるところです。

 追加組最後の1人ミア・テイラーも同様で、1話の時点では人物像の掘り下げはありませんでした。彼女は他の2人と違い、原点からの毒抜きは最小限で良いと思います。しかし、彼女は高校生にして世界的な作曲家という設定です(なぜそんな厨設定に?)。侑が作曲するメリットを損なう可能性も考えられました。蓋を開けてみれば、バディであるランジュが同好会に合流しなかったため、侑が喰われる心配はなさそうです。

 その他のメンバーは、皆変わらずにいてくれて、安心感がありました。

 

3.余談

 最後にこちらをご覧ください。

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 第二回スクールアイドルフェスティバルの告知映像でチュッパチャプスを振り回す中須かすみ。「アメノフル」というジャンプで連載されていた漫画を思い出しました。

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 可愛いキャラデザ、魅力的なキャラメイク、秀逸な台詞回しなど美点はありました。菓子でバトルをすることと作者の目指したコメディ路線が噛み合わず、打ち切りとなった惜しい作品です。地味に好きな漫画でした。

 

あとがき +生存報告

 今回はアニガサキ2期1話の簡単な振り返りをしました。他の人も指摘していますが、スクスタのシナリオを大幅に毒抜きした内容となっております。

 キャラにヘイトを溜めない工夫、見てて気持ちの良い工夫など、良い方向に様々な工夫がなされています。『これくらいできて当たり前』と思う人もいるでしょう。自分もそう思います。しかし、その『できて当たり前』が思っている以上に難しいものであり、ありがたいものではないかと思います。まして作者のやりたいこととそれを擦り合わせるとなれば、尚更難しいことです。

 良くも悪くもスクスタありきの代物であることは認めます。それを承知した上でも、アニガサキスタッフには感謝したいです。

 

 さて、ブログの方は約4ヶ月ぶりの更新になりました。きちんと生きています。

 肝心のアニガサキ2期の感想は、放送終了後の総括が次になると思います。

 

 それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。