澄田さんは綴りたい®︎

好きなものを好きな時に書き綴るブログ

澄田さんは広めたい第6話『自分のお気に入りのボカロ曲6選』

 初めまして。初めてでない方はお久しぶりです。

 

 前回はこの『広めたいシリーズ』でボーカロイドを題材にしたリズムゲームプロジェクトセカイ(以下プロセカ)のユニット紹介をしました。

澄田さんは広めたい第5話「プロジェクトセカイのユニット紹介」 - 澄田さんは綴りたい®︎

 プロセカを始める以前にも、筆者はボーカロイドの曲を聴いていました。今回はプロセカがハーフアニバーサリーを迎えたことも記念して、自分が好きなボーカロイド曲の中の6つを紹介します。

 

 それでは本題に移ります。

 

目次

 

1曲目:紅一葉

f:id:kanehitoSUMIDA:20210404145204j:image

作詞:黒うさP

作曲:黒うさP

編曲:黒うさP

歌:初音ミク初音ミク版)、巡音ルカ巡音ルカ版)

 

 『千本桜』などで知られる黒うさPの楽曲の一つです。『千本桜』と同様に和のテイストが強く、時代背景の設定は明治、大正、昭和あたりだと思われます。

 大切な人との別れを秋の季節になぞらえて歌っており、巡音ルカの儚げな歌声と歌詞がとてもマッチしています。

 以下は楽曲の動画のリンクになります。

『巡音ルカ』紅一葉『オリジナル曲・PV付』 - ニコニコ動画

 

2曲目:上弦の月

f:id:kanehitoSUMIDA:20210404145213j:image

作詞:黒うさP

作曲:黒うさP

編曲:倉内達也

歌:KAITO

 

 『紅一葉』と同じく、黒うさPの楽曲です。こちらの曲は『千本桜』と世界観を共有しています。

 やはりこちらも和風テイストが強めな楽曲であり、KAITOの清涼感ある歌声も相まって渋くもカッコいい曲となっております。

 これは個人の解釈になりますが、何かのきっかけで別れてしまった相手の本心を再び信じようとする心情を歌っている歌詞にも思えます。『KAITOの本気』が見られる曲の一つでもあるので、以下のリンクからぜひ聴いてみてください。

『KAITO v3』上弦の月『オリジナル曲PV』 - ニコニコ動画

 

3曲目:夜咄ディセイブ

f:id:kanehitoSUMIDA:20210404145226j:image 

作詞:じん(自然の敵P)

作曲:じん(自然の敵P)

編曲:じん(自然の敵P)

歌:IA

 

 ボカロ曲界で一躍ブームを巻き起こしていた「カゲロウプロジェクト(通称カゲプロ)」の楽曲群の一つで、知っている人も割と多いと思います。これをカゲプロの物語の1つとして紹介すると、カゲプロの楽曲群の順番やら世界観やらを説明しないといけなくなるため、今回は一ボカロ曲として紹介します。

 前奏および曲中のギターパートがとてもカッコいいです。歌詞の方は、主人公が周囲に嘘をつき続けてきたことによってどのような端末を辿っていくかを歌っており、カッコ良さと恐ろしさが入り混じるナンバーです。カゲプロを知らない人でも楽しんで聴けると思います。

 プロジェクトセカイにも収録され、筆者の推しユニットであるVivid BAD SQUADがカバーしているので、そちらもぜひどうぞ。

じん / 夜咄ディセイブ【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 - YouTube

 

4曲目:明正ロマン

f:id:kanehitoSUMIDA:20210404145320j:image

作詞:亜沙

作曲:亜沙

編曲:亜沙

歌:重音テト

 

 亜沙さんと重音テトによる楽曲です。重音テト自体がボーカロイドキャラの中でもそこまで有名ではないと思うので、その分この曲を知らない人も多いと思います。ですが、個人的にはとても良い曲です。

 主人公の心が晴れていく様子を文明の変化とリンクさせて歌っている歌詞がとても見事だと思います。また、明治時代を題材にしているためか、和風なテイストもあります。

 黒うさPの楽曲もそうですが、筆者は和風テイストが大好きです。話が少し脱線しかけましたが、以下のリンクからぜひお聴きください。

【重音テト】明正ロマン 【オリジナル】/【KASANE TETO】Meisyou Roman【original】 - YouTube

 

5曲目:天樂

f:id:kanehitoSUMIDA:20210404145254p:image

作詞:ゆうゆ

作曲:ゆうゆ

編曲:ゆうゆ

歌:鏡音リン

 

 『深海少女』などでも知られるゆうゆ氏の楽曲です。こちらもギターパートが光る曲となっております。歌詞の方も、音を刃物や攻撃に例える部分がカッコよく、中二心をくすぐられます。

 それから、個人的にどのキーで歌ってもカッコいい曲だと思うので、カラオケでもぜひ歌ってみるといいかもしれません。

【鏡音リン】 天樂 【オリジナル】 - ニコニコ動画

 

6曲目:放課後ストライド

f:id:kanehitoSUMIDA:20210404145307j:image

作詞:Last Note.

作曲:Last Note.

編曲:Last Note.

歌:GUMI

 

 『セツナトリップ』などで知られるLast Note.さんの楽曲群プロジェクト、「ミカグラ学園組曲(以下ミカグラ)」シリーズの第1弾です。前奏からテンションが高く、歌詞もとても前向きで聴いててとても元気になります。自分も、カラオケで度々歌うことがあります。一楽曲としてのクオリティも高いですが、ミカグラの入門にも最適な楽曲です。もちろんミカグラ を知らなくても、楽しんで聴けます。

 以下のリンクから聴くことができますので、ぜひ聴いてみてください。

【GUMI】放課後ストライド【オリジナル】 - ニコニコ動画

 

終わりに

 今回は自分のお気に入りのボーカロイド曲を紹介しました。ボーカロイドを聴く前にも音楽はそこそこ聴いていましたが、やはり自分の音楽の原点はボーカロイドです。最近プロセカをやるようになって、そのことを尚更強く感じました。

 今回紹介した曲の中で気に入った曲はあるでしょうか。紹介されずとも知ってる曲もあったよ、という人も、ぜひその感想を語り合ってみたいです。

 

 それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

続・自分とラブライブ!の歩み-スーパースター‼︎に向けて過去作を振り返る編

 「ラブライブ!」シリーズの新たなるスクールアイドルグループ、Liellaが主役となる「ラブライブ!スーパースター!!」が7月にEテレで放送されることが決定しました(2021年現在)。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307214042j:image

 今回は、2020年に「ラブライブ!」シリーズ10周年を記念して書いた『自分とラブライブ!の歩み』シリーズの一環として、「スーパースター!!」に向けて過去作のアニメを振り返っていきたいと思います。

 今では知っている人も多いと思いますが、「ラブライブ!」シリーズでは学校を拠点に活動する“スクールアイドル”の姿を全シリーズ通して描いてきており、作品ごとに様々なスクールアイドルの物語を描いています。過去作を見たことがある人は過去作の魅力の再確認を、見たことがない人は新たに見てもらえるきっかけになれば幸いです。

 それでは本題に移ります。

 

目次

 

#ラブライブ!

f:id:kanehitoSUMIDA:20210306114318j:image

 「ラブライブ!」シリーズのアニメの記念すべき第1作にして、初代のグループ・μ'sの物語。監督は京極尚彦さん、脚本は「シュタインズゲート」や「境界の彼方」の花田十輝さん、キャラクターデザインは室田雄平さんです。話数は2013〜14年にかけて1期と2期で各13話、2015年の劇場版を含めて合計27話になります。東京都の秋葉原周辺が舞台です。

 

 ストーリーは、学校が廃校になることを聞いた後で偶然スクールアイドルの映像を見た高坂穂乃果が、幼馴染の南ことり園田海未とともにμ'sを結成するところから始まります。そこから更に作曲担当の西木野真姫、身体能力抜群の星空凛、アイドルに憧れる小泉花陽の1年生メンバー、アイドルオタクでスクールアイドル経験者の矢澤にこ、μ'sの名付け親で占い好きな東條希、バレエ経験のある生徒会長絢瀬絵里の3年生メンバーを加え、ときにぶつかり合い、つまづきながらも次々と快進撃を重ねていきます。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210306192015p:image

 1期では母校音ノ木坂学院の廃校阻止、2期ではラブライブ!大会優勝を目標に展開がなされました。作風は『友情・努力・勝利』の少年漫画3原則(少年漫画ではないですが)に忠実で、美少女アニメでかつアイドルアニメながら、スポ根モノのテイストが強めです。比較対象として度々出される「アイドルマスター」がプロの事務所に所属して仕事をするアイドルの姿を描いている職業ドラマであるのに対し、「ラブライブ!」は部活モノや青春ドラマとしての側面が強いと感じます。だからこそ、2期の終盤で3年生メンバーの卒業と同時にμ'sを解散する決断には驚くと同時に限りのある青春の尊さを感じました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210306191234j:image

 その他にも、最初は人数が少なく、ファーストライブも客が数人しか集まらなかったのに、廃校回避やラブライブ!優勝に向けて次々と小さな目標が叶い、μ'sが人気者になっていく様子も見ていて面白かったです。

 また、ライバルグループのA-RISEも、μ'sと違ってリアルライブをやらないのがもったいないと思うくらい良いキャラで、持ち歌も素晴らしかったです。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307084528p:image

 最終章となる劇場版は人気になったμ'sが今後どうするのかを描いた話で、アニメの後日譚の側面が強かったです。エンディングの僕たちはひとつの光とともに有終の美を飾ってくれました。そして同劇場版で、μ'sは未来のスクールアイドルに夢を託していったのです。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210306192816j:image

 

 筆者の推しは南ことりです。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210306192953j:image

 癒し系の雰囲気や柔らかい態度、可愛らしい歌声が筆者に刺さり、1期9話の『wonder zone』披露回で推すことを決めました。

 

#ラブライブ!サンシャイン!!

f:id:kanehitoSUMIDA:20210306193254j:image

 無印「ラブライブ!」の続編にして2代目グループAqoursの物語。前作とは地続きですが、後々触れる舞台のことやストーリーの作風のこともあって、前作とは違った雰囲気のある作品です。脚本は花田さん、キャラクターデザインは室田さんが続投していますが、監督は酒井かずおさんが務めています。話数は2016〜17年にかけて1期と2期で13話ずつ、2019年の劇場版を含めて計27話となります。舞台は前作が東京都であったのとは打って変わって、静岡県の沼津・内浦と、「ラブライブ!」シリーズでは今のところ唯一地方を舞台にしております。そのため、ご当地アニメとしての側面も強いです。

 

 ストーリーは、秋葉原でμ'sのライブ映像を見た高海千歌が幼馴染の渡辺曜とともに母校浦の星女学院でスクールアイドルを始め、その次に東京からの転校生でAqoursの作曲担当となる桜内梨子を引き入れてグループを発足します。そこから更に、姉とお揃いでスクールアイドルマニアの黒澤ルビィ、図書委員で本が好きな国木田花丸、自身を堕天使ヨハネと称する現役中二病患者の津島善子からなる1年生と、お堅い生徒会長ながらスクールアイドルマニアの黒澤ダイヤ、家でダイビングをやっている松浦果南、高校生にして学校の理事長を務める小原鞠莉の3年生をメンバーに迎えます。ラブライブ!大会優勝、そして浦の星女学院の廃校阻止に向けて、自分達の『輝き』とは何なのかを探し続けながらAqoursは歌い続けます。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307085331p:image

 前作同様に『友情・努力・勝利』の3原則を抑え、前作の作風や雰囲気を継承しつつもハードな作風を取り入れています。1期8話では地元で名を挙げても本場で自分達の実力が通用するとは限らないこと、2期全体ではラブライブ!大会に優勝できても廃校を救えなかったなど、『努力が思った形に実を結ばないことの苦悩』を描いていました。しかし、テレビシリーズでの闘いを通して千歌達は『自分達の頑張ってきた軌跡こそが“輝き”である』と気づき、劇場版ではそれが未来にも繋がっていくと確信しました。

 「サンシャイン!!」のアニメは、『努力が思った形に結びつくとは限らないけど頑張ってきたことは無駄じゃない。だけどそれを否定せずに前に進めるか』というテーマであったと思います。無印「ラブライブ!」のテーマが2期最終話の穂乃果の『やり遂げたよ、最後まで』という台詞に詰まっているなら、「サンシャイン!!」のテーマは劇場版エンディング『next sparkling』『今だって未熟だけど、先へ進まなくちゃ、それしかないんだよね』という歌詞に詰まっているとも解釈できます。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307114142p:image

 

 ハードな作風の一方で、前作以上にライバルグループとの関係性が掘り下げられたのも特徴です。

 Aqoursのライバルとして登場したSaint Snowは、Aqoursと競い合うだけでなく一緒に歌を歌ったり、現実ではCDリリースやリアルライブへの参加があったりするなど、「サンシャイン!!」の看板グループの1つに数えられる様になっていきました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307113446j:image

 更にはAqours同様に劇場版限定曲も用意されるなど、シリーズとしては新しい試みがなされました。

 

 ちなみにAqoursの筆者の推しは黒澤ダイヤです。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307113752j:image

 基本はクールでありながらもテンションの幅が広く見ていて面白かったのと、妹思いなところに好感が持てました。何気にAqoursの名付け親だったところも好感が持てるポイントです。

 

#虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

f:id:kanehitoSUMIDA:20210306114608p:image

 「ラブライブ!」シリーズのスマホゲーム・スクスタ発のグループである虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を主役にした作品です。アニメはスクスタと違ってμ'sとAqoursは登場せず、虹ヶ咲だけの物語となっております。ファンの間では虹ヶ咲を3代目のグループとして数えない動きもありますが、アニメとしては3代目です。虹ヶ咲のアニメということで、ファンからは『アニガサキ』の愛称で親しまれています。

 スタッフは前作、前々作から入れ替わり、監督とキャラクターデザインに「三ツ星カラーズ」の河村智之さんと横田拓巳さん、脚本はメインライターに田中仁さん、サブライターに伊藤睦美さんといったプリキュアシリーズで活躍された方々が起用されました。そのために、前作や前々作、そしてスクスタとは絵柄も大きく違っています。


f:id:kanehitoSUMIDA:20210307191532p:image

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307191535j:image

   (なんということでしょう…!)

 2020年に放送され、現在は全13話です。舞台は東京都のお台場になっています。

 

 本作では「ラブライブ!」史上初のスクールアイドルではない主人公・高咲侑が登場しました。彼女は同好会のアイドルキャラ達をサポートする立場にいます。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307190018j:image

 虹ヶ咲のアニメは、侑がスクールアイドルに出会ってから同好会の仲間達との交流を通して自分のやりたいことを見つけていく話でもありました。 

 そんな主人公の侑が、幼馴染の上原歩と共に正体不明のスクールアイドル優木せつ菜のライブを見たところから物語は始まります。その後、可愛いことへの拘りが強い中須かすみ、ギャルで天才肌の宮下愛、スイスからの留学生エマ・ヴェルデ、機械に強い天王寺璃奈、寝ることが大好きな近江彼方、演劇部を兼部している桜坂しずく、読者モデルをやっている朝香果林といった個性的な仲間達が集まってきます。

 また、虹ヶ咲といえば各メンバーのソロでの活動が目玉であり、個人個人のスクールアイドルとしての方向性や曲風が異なっているところも魅力です。その設定を活かすためなのか、前作、前々作とは違い、話ごとに視点キャラが異なるオムニバス形式でストーリー展開がなされました。各メンバーに必ずソロのMVがもらえたことも、贅沢だったと思います。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307191925p:image

 

 ストーリー全体の作風は、ラブライブ!大会は目指さず、それぞれのメンバーが自分の好きなことを追求していく個人プレーが意識されています。無印「ラブライブ!」と「サンシャイン!!」がスポ根モノなら、虹ヶ咲は文化系であると筆者は解釈しています。また、前作、前々作に比べると日常系アニメに近い作風だとも思いました。それでも、『届け、トキメキ』というキャッチコピーの通り、せつ菜が発信した“大好き”が侑に届き、それを侑自身がスクールアイドルフェスティバルという形にしていったことで『誰かの大好きから新しい大好きが生まれる』というテーマは一貫していたと思います。このテーマはスクールアイドルを含むエンタメへの賛歌でもあると筆者は解釈しています。


f:id:kanehitoSUMIDA:20210307212827p:image

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307212831p:image

 終盤のスクールアイドルフェスティバルは、花形のスクールアイドルだけでなく、ファンも何かができるはずだと思わせてくれる展開でおり、逆にスクールアイドルからファンへお返しをする話だったと思います。

 

 ゲストメンバーとしてスクフェスの一般生(通称モブライブ)が登場したことも特徴的です。本作では彼方の妹・近江遥に代表される東雲学院のメンバー、綾小路姫乃に代表される藤黄学園のメンバーが登場しました。


f:id:kanehitoSUMIDA:20210307213202p:image

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307213206p:image

 虹ヶ咲のメンバーであるしずく、彼方、エマがモブライブ出身のキャラであるためにできた試みであると思います。

 その他にも、フェスなどの現場やネット上のコメントを含め、一般人のスクールアイドルに対する反応を細かく描いていたところも面白かったと思います。

 

 作品全般の話から一旦話題を変えます。

 虹ヶ咲における筆者の推しにして「ラブライブ!」シリーズ史上最も筆者の心を掴んだスクールアイドル、優木せつ菜の勇姿をぜひご覧ください。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307213643p:image

 クール寄りの熱血系な性格が刺さり、アニメ好きなところも親近感が湧きます。また、生徒会長・中川菜々としての姿も魅力的で、この二面性がまた面白いです。まるで変身ヒーローの様な面白さのあるキャラだと思います。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210307213854p:image

 過去作同様に第2期があるからわかりませんが、これからもアニメの展開を楽しみにしています。

 

#あとがき『改めて、スーパースター!!に向けて』

 今回は「スーパースター!!」のアニメに向けて、読者の方々と一緒に「ラブライブ!」シリーズのアニメを振り返るという記事でした。こうして過去作を全て振り返ると、「ラブライブ!」も時代ごとに形を変え、遠いところまで来たのだと思えてきます。

 「スーパースター!!」では、無印「ラブライブ!」のメインスタッフだった京極さんと花田さんが加わっています。ここ最近はアニガサキを多めに追っていたため、久しぶりにスタンダードな「ラブライブ!」が見られるかもしれないことと、今までの「ラブライブ!」シリーズでは見られなかった試みがあることに期待しています。舞台は表参道とのことなので、聖地巡礼の方も機会があればしてみたいです。

 

 それでは今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

以下、このシリーズ過去の記事

自分とラブライブ!の歩み【上】全ての始まり、μ's・Aqours編 - 澄田さんは綴りたい®︎

 

自分とラブライブ!の歩み【中】変革の虹ヶ咲・スクスタ編 - 澄田さんは綴りたい®︎

 

自分とラブライブ!の歩み【下】9周年、そして時代は変わる編 - 澄田さんは綴りたい®︎

ラブライバーの自分がスクスタを引退するまでの話

 「ラブライブ!」シリーズ初のオールスターゲームであり、同シリーズの実質的な3代目である虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメイン媒体としてリリースされたスクスタこと『スクールアイドルフェスティバル・オールスターズ』

f:id:kanehitoSUMIDA:20210220221957j:image

 2017年に発表されてから2年間に及ぶ遅延期間を経て、2019年にようやくリリースされました。同時に、スクスタが配信されるまで塩漬け状態であった虹ヶ咲の展開も大きく動くことになりました。しかし、メインストーリーの内容が主な原因で、リリースから1年ほどでスクスタを引退しました。それからしばらくのこと、自分が引退した後に更新されたストーリー2ndシーズン(20章からの話)は現在炎上状態になっていると聞きました(2021年現在)。

 そこで今回は、自分がスクスタを引退するまでの思い出話でもしようかと思います。

 

目次

 

第1話: 春の夜の夢の如し(虹ヶ咲との出会い~ストーリー7章)

 むかしむかし…と言っても2年前ですが、あるところに、1人のラブライバーがいました。筆者です。その人は「サンシャイン!!」のアニメ2期がやっていた頃に虹ヶ咲を知り、その展開が本格始動することを心待ちにしていました。

 

 スクスタが虹ヶ咲の主軸と冒頭で述べましたが、虹ヶ咲そのものの展開は4コマ漫画などでスクスタリリース前から始まり、続いていました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210220223027p:image

 自分はその虹ヶ咲のメンバーの中でも、優木せつ菜というキャラクターがお気に入りとなりました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210220223229p:image

 趣味はアニメやゲームで自分と共通している部分も少しあって親近感があり、実は正体不明というミステリアスな部分も持ち合わせており、持ち歌の『CHASE!』はアニメのオープニングを思わせる熱いロックソングと、色々な部分が自分に刺さりました。

 スクスタで彼女の正体が生徒会長の中川菜々であると明かされたときは、サンライズアニメの仮面キャラあるあるで変装をいまひとつ隠し切れていないと感じる所が愛嬌に思えると同時に、彼女が変装をしている理由が厳格な親から趣味を禁じられているためであったこともあってますます応援したくなりました。


f:id:kanehitoSUMIDA:20210221213102j:image

f:id:kanehitoSUMIDA:20210221213133j:image

 

 そして2019年にスクスタがリリースされて、自分もリリース当日にゲームを始めました。期待していた虹ヶ咲メンバーの仲間集めがやけにあっさりしていたり、レジェンド枠のμ'sとAqoursがお互いに顔見知りになるまでの話が描かれなかったりと、気になる部分もありましたが、Aqours登場回となったストーリー3,4章は「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメ版に近い雰囲気をキープしており、5,6章の虹ヶ咲とμ'sの9番勝負では先輩キャラとの交流を描きつつ各虹ヶ咲メンバーの見せ場を作っており、クロスオーバーとして面白い作品だと思いました。7章の『TOKIMEKI Runners』製作秘話も、2つの先輩グループとの交流と虹ヶ咲メンバー達の成長の集大成であり、素晴らしいと思いました。

 その一方で、ストーリー7章を迎えるまでに、虹ヶ咲は歩夢、かすみ、せつ菜以外のメンバーがあまり目立っていないと感じました。『おそらく他のメンバーは後の章で出番が増えていくのだろう』、そう思っていた時期がありました。

 

第2話:終わりの始まりのプロローグ(ストーリー8,9章)

 さて、ここからが本番の話です。

 スクスタリリースから1ヶ月後に更新された第8章では、新しく三船栞子というキャラが登場しました。後に彼女は虹ヶ咲の同好会のメンバーになります。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210221212625j:image

 栞子は虹ヶ咲の生徒達にそれぞれの“適性”に合った進路を提示するべく、生徒会長になることを目指していました。その一方で、『スクールアイドルは将来なんの役にも立たない』として同好会を廃部にしようとしていました。そして、第9章では生徒会長の座を賭けてせつ菜に選挙戦を挑みます。

 自分はこの三船栞子がスクスタを引退する原因の1つとなりました。

 

 ここで、8,9章における栞子の動向をざっくり説明していきます。

 8章ではまず、学園の平均成績が下がっていたり、学園のある部活動で実力はあるのに下級生だからという理由で試合にレギュラーになれない生徒がいたりすることなどを生徒会長の怠慢と見なし、自分がそれを変えねばならないと言っていました。そして、理事会と掛け合った結果現会長のせつ菜をリコールすることに成功したため、次章の再選挙に続きます。

 ここですでにツッコミどころが見られるのですが、まず生徒会サイドで勉強や部活動の面倒を見なければいけないのかという所が引っかかりました。部活の予算の管理などは生徒会が担っている場合もありますが、レギュラー選出などのそれ以上に部活動の内部にまで踏み込んだことはしなくても良いのではと思いました。勉強の方も、平均の成績が下がっているなら教師陣がどうにかするべきことであり、その責任を生徒会に求めるのは的外れです。越権行為も甚だしいどころか、まるでコックさんに脳外科の手術をやれと言わんばかりの無茶振りです。

 生徒会長リコールも怪しむべきポイントで、全校生徒の同意を得た訳でもないのに『理事会に掛け合った』というだけで再選挙を行えるのかと疑問に思いました。このことは9章における選挙の結果も納得のいかないものに見える要因の1つとなりました。学校の教師達も、この様にイレギュラーな選挙をいきなりやることについてはどう思うのでしょうか。そこも気になりました。そもそもせつ菜は、リコールを言い渡されるほどの悪事を働いていた描写もありませんでした。つまり何が言いたいかというと、この選挙自体が不正に行われたものではないかという疑いがあります。

 加えて生徒の適性にあった進路を提示しようという考えや、スクールアイドル同好会を廃部にしようという話も、『人様の人生や進路に他人が口出しをするのは余計なお世話ではないか』『まして栞子自身はその責任を負い切れるのか』とモヤモヤが浮かぶばかりでした。自分の言う通りにすれば幸せになれるという理屈が、果たして他人のことを思いやれていると言えるのでしょうか。まして、やりたいことをやらせてもらえない生徒はどう思うのでしょうか。

 それに、同好会の部屋に乗り込んで来てスクールアイドルを無駄だと言い切ったり、せつ菜の仕事ぶりに対して『そんなスクールアイドルをやっているから中途半端だ』と言ったりするのは単純に印象が悪かったです。

 

 ついでに書いておくと、栞子のキャラクター設定も個人的には好きになれなかったです。

 ざっくり書き連ねると、

  • 『三船財閥』という会社を運営している一家のご令嬢
  • 成績優秀
  • 日本舞踊の腕前は師範並み
  • ディベートコンテストで優秀経験あり
  • 休日はボランティアに出かけている

というものでした。

 これのどこが好きになれないかというと、露骨に盛った設定であることが一つの理由です。そしてその盛ってある設定を上手く活かしきれていないというのがもう一つの理由です。栞子に限らず、盛った設定のキャラ自体その設定が劇中で活かされでもしない限り『このキャラはすごいんだ、良くわからないけどとにかく他のキャラとは違うんだ』という作り手の意図だけが見え透いてしまうため、自分は好きではありません。栞子の場合は虹ヶ咲の初期メンバーとはもちろん、歴代の「ラブライブ!」キャラよりも格上に見せたいという意図が伝わってきました。加えてこの令和の時代に『財閥』というのも時代錯誤だなと思いました。「名探偵コナン」の鈴木財閥も時代錯誤といえば時代錯誤でしょうが、一応そこの娘である園子が蘭達とその設定を利用したおでかけにも行っていたり、財閥の財力を駆使して怪盗キッド対策のセキュリティを配備していたりと設定を活かすこと自体はできているので別です。

 ボランティアの設定も、上手く使えば彼女の好印象に繋がると思われましたが、それすらできていなかったことが残念です。一応、ストーリー11章で子供達と接するボランティア活動の描写がありましたが、それだけでは情報が少なすぎたのであまり効果はなかったと思います。

 

 話は脱線しかけましたが、そして迎えた9章、せつ菜は選挙で栞子に敗北し、栞子が生徒会長になりました。

 そのときの栞子の演説も、『なんでこの人が勝ったんだろう』としか思えないものでした。


f:id:kanehitoSUMIDA:20210221214812j:image

f:id:kanehitoSUMIDA:20210221214805j:image

f:id:kanehitoSUMIDA:20210223222435j:image

 端的に言えば、『せつ菜が自分の大好きなことを我慢して生徒会長をやっているがために、そんな彼女に生徒会長が務まるわけがない』と、せつ菜が全校生徒に自分の正体を明かせないことをわかった上で弱みを突いたような発言で個人攻撃をしました。現実世界のディベートなら、間違いなくルール違反です。政策を述べるための演説としても、栞子はこのとき“適性”の一点張りだったのに対し、せつ菜の方が『学校生活を良くするアプリを作る』という具体的な方針をちゃんと示していました。これについても、ただ『こういう政策がしたい』と言う現場で個人の私的な事情をダシに『それは不可能だ』と断言するのも辻褄が合いません。それに、せつ菜が生徒会長とスクールアイドルの両立で切羽詰まっていた描写など、この話まで全くなかったどころか、せつ菜の仕事ぶりは先生からの評判も良いと言われており、せつ菜自身も生徒会の仕事は好きだと言っていました。生徒会長とスクールアイドルの両立も、栞子が同好会を潰すと喧嘩を売ってこなければそれ自体は問題なくできていたことでした。加えて8章の下りでも触れた通り、選挙そのものも真っ当なものであるかどうかも怪しく、それでせつ菜が負けたと尚更納得できず、9章読了後はしこりが残ることとなりました。

 栞子自身は選挙戦本番に臨む前にせつ菜が提示する政策を文面として偶然見ており、その上で『せつ菜自身もその恩恵を受けなければならない』と言っていました。そのために選挙演説での振る舞いは栞子のせつ菜への良心だと解釈するプレーヤーもいましたが、仮に良心であったとしても、選挙戦であった公開処刑のような振る舞いが果たして許されるのでしょうか。少なくとも自分は許したくありません。『悪意がないから』といって他人を傷つけていい理由にはなりませんし、勝てば官軍とはよく言われますが、目的は手段を正当化する理由にはならないと思います。また、このような発言をしておいて、肝心のせつ菜の居場所であるはずの同好会を潰す気でいたのも、虫の良い話だと思いました。

 そして何より、『正体不明のスクールアイドルは実は生徒会長だった』というせつ菜のキャラクター性に大きく傷がつけられた上に、生徒会長としてせつ菜は栞子よりも格下だと公式に烙印を押されることとなりました。

 せつ菜自身も全校生徒に『自分が優木せつ菜である』と明かせば、そのネームバリューで栞子に勝つことができたかもしれません。それでもどの道せつ菜のアイデンティティを犠牲にする行為に他ならないでしょうから、自分がそれで納得したかと思うと疑問です。

 

 そんな栞子自身も、同好会加入後の毎日劇場ではμ'sの希やAqoursの鞠莉に生徒会とスクールアイドルの両立のことを相談しているため、きつい言い方をすると恥知らずだなと思いました。生徒会の製作も、せつ菜発案のアプリを流用しているというもので、せつ菜のことを否定しておいてそれはないだろうとは思いました。生徒会の政策については、栞子自身の問題というよりは製作陣の引き出しが少ないことも関係していそうな気はします。

 

第3話:こんなの絶対おかしいよ(ストーリー10~17章)

 せつ菜の生徒会長解任を境に、絶望的な展開がエスカレートしていくこととなります。

 

 選挙戦の後の10章では栞子がしっぺ返しを食らったり、せつ菜が名誉を挽回するチャンスをもらえる物だと思っていましたが、スクスタのシナリオの前ではそれも甘い見通しだったと痛感する羽目になりました。同好会廃部を強行しようとする栞子を、μ's、Aqoursの面々が咎めた結果、虹ヶ咲のテストで60点以上を取れたら同好会存続を認めるという条件が出されました。ですが、せつ菜が体を張って同好会を守ろうとしていたのに存続の条件がこれだったことで、『製作陣はせつ菜が会長の座を取り上げられてもその後のことは考えていなかったのかな』と思ってしまいました。

 

 せつ菜の方はというと、キズナエピソードで彼女の背景にあった両親との確執を解決することとなりました。正直、10年以上にわたって彼女を苦しめていた毒親との和解エピソードの割にはあっさりし過ぎていたなとは思いましたが、せつ菜的にはハッピーエンドを迎えられたので良しとしました。そのために本編でもそんなせつ菜の頑張りが反映されると密かに期待していましたが、それすら叶いませんでした。

 栞子を巡る問題はせつ菜そっちのけであなたちゃん(プレーヤー)と歩夢にシフトチェンジするようになり、その間せつ菜は何をしていたかというと、何かある度に栞子を持ち上げる台詞ばかり発していました。

 ストーリー13章では、部活動説明会をやるにあたって栞子が各部ごとに『適性試験』なるものをやらせたがっており、それをよく思わない各部の部長から反発を食らっていました。生徒の意見を聞こうとしない態度は問題ですし、そもそも生徒のやりたい部活ができなくなるかもしれないシステムも明らかに問題があります。それにも関わらずせつ菜は『栞子さんはすごいです』とばかり言っていました。せつ菜としては、自分の生徒会長としての働きぶりが中途半端だったと思っており、その点で栞子に引け目を感じる気持ちもあったのでしょう。しかし、元生徒会長として栞子のやり方に疑問を持つくらいはしてもよかったと思いますし、何よりこんなかっこ悪いせつ菜は見たくなかったと思いました。せつ菜にだって、確かにかっこよくない面はあります。ですが、せつ菜がこのような態度を取るたびに、『相手は不正選挙を仕掛けてきて、壇上でせつ菜をこき下ろすような真似をした奴だぞ…』と思わずにはいられませんでした。

 適性試験の方は、結局試験そのものは実施するが最終的には生徒の希望を尊重するということになりましたが、それなら最初からそんな物は必要ないのではとしこりが残りました。ところで適性試験の内容は何だったのでしょう。GATBみたいなテストでもやるつもりだったのでしょうか。自由な校風を売りにしてい虹ヶ咲で適性至上主義を取るのも大概矛盾しています。

 栞子が歩夢を助ける下りもそれ自体は別に良いとして、栞子にやられっぱなしのせつ菜のケアを完全に放置してやることでもないだろうと思いました。

 

 そして1st season最終回となるストーリー17章、栞子がついに同好会に加入します。そこでせつ菜と栞子のやりとりがあったのですが、これもいかがなものかと思いました。

 栞子が『せつ菜が会長のままでも素晴らしい学校になったかもしれない』と言ったところ、せつ菜は『生徒会長をやめろと言った栞子に感謝している』と答えていました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210222185006j:image

 確かにせつ菜は親と和解しスクールアイドルに専念できるようになったかもしれません。それに伴うせつ菜自身の成長が本編に反映され、選挙戦の後はせつ菜から栞子への働きかけがあって両者が対等な関係になればこの台詞の意味合いも違ったでしょう。それすらない中でせつ菜がこのような発言をしたことは、ただただ悲しみの気持ちを感じました。

 それに、生徒会長を任期中に降ろされたという事実は、実情を知らない限り外部からは問題児と思われる可能性があります。もしせつ菜が大学の推薦入試などをやるとしたら、それに響くかもしれません。つまり『生徒会長を辞めろと言ってくれて感謝している』とは、どんな理由であれ『自分の経歴に傷をつけてくれてありがとう』と言っているようなものなのでしかないため、余計に胸糞の悪さを感じさせます。

 

 この17章で、スクールアイドルに夢中になって三船家を出ていき、栞子がスクールアイドルを憎む原因となっていた姉・薫子が登場しました。見え透いている上に半年近く引っ張ったフラグの割にはあっさり解決していました。それから、たかが個人の家庭の事情が原因で公に認められているはずの部活動を消そうとしていたことはやはりいかがなものかと思いました。

 

 そもそも、栞子の加入に半年以上時間をかけるのも尺を取りすぎだと思います。栞子がいざ加入というときも、本人は『正論では人は動かないと知った』などと、本人が自分の本当の間違いに気が付かないまま事が進んでしまったため、余計にしこりが残りました。

 栞子関連については、彼女が明らかに間違いを犯しているのに『正しいことをしている、間違ったことはしていない』という体で描写されていたことが1番気に入らなかったです。だからこそ、せつ菜でも誰でも良いから彼女の間違いを真正面からガツンと言って欲しかったと思いました。劇中におけるせつ菜、あなたちゃん、そして歩夢の『栞子と平和に話し合おう』というスタンスは甘過ぎると思いました。

 栞子の同好会加入についても、自分は適性至上主義に基づいて生徒達を転部せたり、せつ菜の二足の草鞋を批判しておいて自分はスクールアイドルを始めたりするところが虫の良い話ではないかと思いました。そして、せつ菜はスクールアイドルと生徒会長を両立できなかったが栞子にはそれができたということで、公式にせつ菜は無能の烙印を押されることとなりました。だからこそ、彼女の加入を歓迎することができませんでした。

 

 しかし、問題はこれだけではありませんでした。

 

第4話:名ばかりのAll STARS(メインストーリー全般)

 続いてはストーリー全般の話になります。ストーリー7章までは虹ヶ咲を中心にμ's、Aqoursと絡む展開も多く、楽しく見られていましたが、栞子登場からその方面でも旨味のある絡みは無くなっていき、先輩キャラ達は空気になっていきました。主役チームの虹ヶ咲も、歩夢と栞子ばかりが目立つようになっていき、他のメンバーの掘り下げはキズナエピソードに丸投げという形になっていました。つまり、オールスターゲームにあるまじきストーリー展開であったと言わざるを得ません。

 

 思えば栞子登場以前からも、第1章から目につく粗自体はありました。

 最初の同好会の空中分解騒動も、方向性の違いによるメンバー間の衝突はあったらしいですが、メンバー達が同好会を離れる理由やその行動も不可解なものでした。なんの相談もなしに武者修行と称して同好会を離れたしずく、同じくなんの相談もなしに同好会を休むようになった彼方、同じように何も言わずに帰国したエマも、口頭だけでなく携帯電話などの連絡手段はあるはずなのに事前に相談はしなかったのかと思いました。せつ菜の方も、自分のところの同好会を再び結集させる上で自ら行動するわけでもなく、あなたちゃんやかすみに任せた上に、あまつさえ自分は生徒会長業務で他部に部室の明け渡しを強行しようとしていたことは無理があるなと思いました(かすみのキズナエピソードにてそのことを謝罪している)。大方、あなたちゃんを通してメンバー集めをさせたいのと、『部室を1人健気に守るかすみ』という展開をやりたかったのでしょう。余談になりますが、スクスタのメインライターは虹ヶ咲のメンバーでかすみの誕生日だけを祝ったり、『かすみんだってできますけどbot』のツイートをRTしていたことがあります。

 そういう気になるところはあっても、7章までに各グループ同士が絡んでいる様子は面白く、まだこれからに期待できました。それ以上にどん底な展開が待っているとは思いもしませんでした。

 

 あなたちゃんと歩夢の喧嘩のときも、他の同好会メンバーは殆どフォローに回らず、栞子に仲裁を任せてばかりいたところも他のメンバーの見せ場が失われているなと感じていました。大方『悩める歩夢のために動ける優しい栞子』という展開をやりたかったのだろうと思いますが、それ以上に栞子を動かすために同好会が都合よく動かないでいた感じがしました。この展開においては、栞子偏重のシナリオ展開に嫌気がさす以上に『同好会のみんなは薄情だ』と同好会の絆を疑う気持ちが強く表れました。

 

 その他のせつ菜以外のメンバーの扱いについては、特に3年生メンバーの朝香果林の扱いが目につきました。果林はモデルをやっていて大人っぽいお姉さんというキャラですが、勉強が苦手という一面もありました。しかし、メインストーリーではろくに見せ場がなかった状態で、テスト回となった10章で勉強が苦手であることが判明し、キズナエピソードでも方向音痴であることが明かされ、ポンコツな印象が一人歩きしてしまったと感じました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210224201128j:image

 そもそも10章の『おバカ王決定戦』なるものも、特定キャラに不名誉な称号を背負わせかねないものであり、それがμ'sの東條希の口から言われたものだということも残念でした。

 

 よくある連続ドラマやアニメのように当番回を順々に作っていくならまだしも、キャラの数が多い中で特定のキャラだけしか活躍しない、ましてオールスターを謳う作品でそのような状況が続くのはいかがなものかと思いました。故に、これも自分がスクスタを引退する理由の1つになりました。

 

第5話:楽園追放(キズナエピソード)

 メインストーリーは散々でしたが、癒しもありました。それがキズナエピソードです。こちらはギャルゲーでいうところの個別ルートのような作りになっていると感じます。また、こちらでは本編では見せ場のないメンバーの掘り下げがなされており、面白かったです。しかし、天下泰平も長くは続きませんでした。

 17章配信後のせつ菜のキズナエピソードで、ついに栞子が彼女の話にも登場しました。このときの話は、せつ菜の3つ目の持ち歌である『LOVE IT! LIKE IT!』のいわゆる製作秘話でしたが、せつ菜のスクールアイドルとしての方向性の問題点をを栞子が指摘し、せつ菜がその間違いを認めて次のステップに進むという内容でした。


f:id:kanehitoSUMIDA:20210223121716p:image

f:id:kanehitoSUMIDA:20210223121720p:image

 これだけ見れば普通に良いシーンに見える人もいるでしょう。自分が卑屈になり過ぎているのかもしれないですが、この時のせつ菜は生徒会長としては愚か、スクールアイドルとしても栞子よりも下手に回ったという感想を抱かずにはいられませんでした。別に『良薬は口に苦し』という話をしているのではありません。これも、第3話で述べたようにせつ菜と栞子が対等な関係になっていればこのようなやりとりがあっても良かったと思います。

 何よりもせつ菜のそんな気づきを促すのは、彼女を今まで支えてくれていたあなたちゃんであって欲しかったと思いましたし、まして新曲の製作秘話なら尚更そうであって欲しかったと思いました。

 

 μ'sとAqoursキズナエピソードに関しては、他人の夢小説を読んでいるような感覚がしていたのであまり読み進めていませんでした。一応スクスタ発の虹ヶ咲と違い、この2グループは既にアニメなどで自分達だけの完成された世界を持っているがために、プレーヤーの分身たる存在が介入することに少し違和感を覚えたからです。また、メインストーリーにおける栞子への態度や、同じくメインストーリーでの歩夢との喧嘩の場面から、あなたちゃんを自分の分身として自己投影や感情移入のしづらい存在だと思っていたことも一因です。それから、μ'sもAqoursも、やけにあなたちゃんに好意的過ぎるなと思いました。

 イベントストーリーも面白いは面白いものの、マンネリ化してきていたように思います。

 

 こうして天下泰平が終わった自分は、アニガサキ(虹ヶ咲のアニメ版)の放送日時がわかるとともにスクスタを引退しました。

 

最終話:虹ヶ咲の姿か?これが…

 スクスタを引退してから1ヶ月、新たに追加された2nd seasonが炎上しているという話を知りました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210223171603p:image

 内容は、香港からの転校生・鐘嵐珠(ショウ・ランジュ)が同好会と並んで新たに『スクールアイドル部』なるものが設立し、同好会メンバーの愛、果林、栞子がそこに移籍しました。同好会の方はランジュの下で動いている監視委員会(秘密警察的な組織)によって活動を弾圧されているというものだったそうです。そして、しずくも同好会を離反したそうです。

 栞子に関しては、加入して日が浅い中での離反となりました。ここまで来ると、製作陣は栞子が加入した後のことは深く考えていなかったのかなと思いました。散々ヘイトを溜める役回りをさせられた挙句、用済みで切り捨てられたと思うと彼女もある意味気の毒ですが、少なくとも、加入して日が浅いメンバーにやらせる動きではないなと思います。

 愛と果林に関しては、監視委員会によって同好会が弾圧されている中で自分達は部に移動したということで、物議を醸していました。

 自分は直接そのストーリーを読んではいませんが、追加キャラにはヘイトを溜めさせる、既存のキャラをぞんざいに扱う、敵側のキャラが(わかりやすく言うと)無双状態でなんのしっぺ返しもないまま主役側に受け入れられる、同好会存亡の危機というパターンを繰り返すという、1st seasonにおける負の要素を積み重ねた結果として、燃えるべくして燃えたのだろうと思いました。

 1st seasonの顛末も、最初からそういう作品、そういう話であるならまだしも、「ラブライブ!」のIPを使った作品であのような話は見たくありませんでした。だからこの記事のタイトルには、『せつ菜推しの自分』ではなくラブライバーの自分』と書きました。

 

 スクスタの追加キャラ商売については、そもそもラブライブ!シリーズ自体がメンバーを増やすことや減らすことに優しくない土壌が出来上がっている中でそれはないだろうと思っていました。

 無印「ラブライブ!」ではμ'sに入りたがっていた亜里沙(絵里の妹)が雪穂(穂乃果の妹)に待ったをかけられていた上に、μ'sはμ'sで『μ'sは私達9人だけのものにしたい』という結論を出していました。

 「サンシャイン!!」の劇場版ではsaint snowの片割れである理亞がAqoursに入るかもしれないという話が持ち上がった時にルビィから『それは理亞にとっての最適解では無い』と指摘されていました。同じく「サンシャイン!!」劇場版では、千歌達は3年生が卒業してもAqoursを続けていくことを決めましたが、実際に3年生が去ってからの出来事は詳しく描かれることはありませんでした。

 今までのシリーズがその様な話の展開を重ねてきた中で、虹ヶ咲では主役グループに新しくメンバーを追加しますとなると、まず高確率で厳しい目で見られるでしょう。それなのに肝心の追加メンバーがヘイトを溜めるようなストーリー展開でどうするとは思います。後は、その追加メンバーに関して媒体同士での連携が取れているのか怪しいと思う出来事も度々ありますが、ここでは多くを触れないこととします。

 『追加メンバー』という試みそのものはマンネリ化の打破という意味でも良いとは思います。しかしスクスタの場合はやり方が致命的に良くないです。

 

 以上が、自分がスクスタを引退するまでのお話でした。めでたしめでたし……

 

 …と言いたいところですが、一応この話には続きがあります。

 

追加エピソード:自分のその後

 以下は話の続きというよりもあとがきに近いです。

 

 自分がスクスタを引退した理由をざっくりまとめると、

  • メインストーリーの内容そのもの
  • 既存のキャラを踏み台にしてまで新キャラをプッシュしようとするシナリオ(ラブライブ!でそのように誰かが誰かの犠牲になる話は見たくなかった)
  • 『オールスター』を謳いながらもオールスターらしい話は見られず、新キャラが既存のキャラを蹂躙するオールスターとは程遠い内容だった
  • 主役であるはずの虹ヶ咲の扱いが悪い
  • 推しの扱いが悪い

の5点です。

 

 しかし、スクスタでは色々ありましたが、ラブライバー自体は続けております。あの後虹ヶ咲のアニメもあったので、そちらに流れていきました。次期シリーズ「スーパースター!!」の展開もあり、そちらも楽しみにしています。

 虹ヶ咲のアニメについてですが、キャラデザ変更やラブライブ!初参加のスタッフが多いことなどの変化した要素もありましたが、虹ヶ咲の持ち味を生かした良作であったと思います。

 自分がスクスタを引退する原因となったせつ菜の扱いも、アニメでは良くなっていたと思います。生徒会長・中川菜々としての姿も細かく描写しており、中川菜々もせつ菜を形作る上で大切な存在なんだと改めて実感することができました。また、第3話で主人公・高咲侑がせつ菜に『せつ菜ちゃんが幸せになれないのが嫌だ』と言ってくれたことはせつ菜推しとして本当に嬉しかったです。自分の心境を侑がそのまま代弁してくれたように思いました。せつ菜の方も助けてもらってばかりではなく、彼女の歌で侑、歩夢、愛、璃奈の4人を部員として獲得していたり、終盤では苦悩する歩夢の背中を押してくれたりしたところも良かったと思います。スクールアイドルフェスティバルが実現した時は、せつ菜の頑張りもちゃんと報われたんだと思えました。

 同じくスクスタでは不幸なキャラであった果林も、アニメでの扱いが良くなっていました。親友であるエマのために同好会の立て直しの手助けをしたり、第9話では圧巻のライブを披露してくれたりと、まさにイメージ通りの頼れるお姉さんという面を見せてくれました。スクスタ同様に方向音痴な面も見られましたが、ちゃんとカッコいい部分が際立っていたからこそのギャップであったと思えました。

 

 次期シリーズ「スーパースター!!」は、とにかくアニメが楽しみです。初代スタッフが集結しているため、初代の様な名作になることが期待できます。過去作の再放送をしていた上で新作がNHKの持ち物になるという「進撃の巨人」ルートを見事に歩んでいますが、キー局で放送されることはより多くの人にラブライブ!を知ってもらえる機会になるのでそこも嬉しいです。

 

 こんな感じで自分の思い出話をしましたが、『だから運営にはここを改善して欲しい』と求める意図はありません。本当に、ただの思い出話です。

 それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「仮面ライダーセイバー」のゴールらしいものが見えてきた気がする件

 現在放送中の仮面ライダーセイバー(2021年現在)。ゼロワンに次ぐ令和ライダーとして、ニチアサの枠を飾っています。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210218103948j:image

 そんな仮面ライダーセイバー、筆者は毎週のように見ていますが、いつまでも話に乗り切れないという気持ちが強いです。理由としては、主人公サイドは主人公を含め世界を守りたいと思っている理由がはっきりしない、悪役サイドのメギドは『何か悪いことをしている』というのはわかるのですが、本をたくさん作って何をしたいのかわからない、本をたくさん作って世界を意のままにするという目的はあるらしいけど、そうしたい理由もわからないため緊張感に欠ける。それでいて新要素やキャラはどんどん増えていく。そもそも主人公の小説家設定が活きていないといった感じで乗り切れない状態です。その上現在の展開では主人公サイドの仲間割れを引っ張っている状態で、一部視聴者からは『お仕事5番勝負の再来』とも揶揄されるくらい評判はよろしくないみたいです。

 そういった理由から、ストーリー全体を通して何がしたいのか分からず、キャラクターにも感情移入するのが難しいため作品に乗り切れないといった気持ちが強いです。

 

 ですが、自分はここ最近の展開で『セイバーのゴールはここなんじゃないか』と思われる部分が見えてきた気がします。

 それは何かと言うと…

 

 仮面ライダーセイバーは、『創造主に抗う人類』を描きたいのではないか?

 

 ということです。

 

 そこで、自分がそう思った理由をここで3つ挙げていきます。

 

 まず、第一部の仮面ライダーカリバーとの決着のときに、仮面ライダーカリバーこと上條大地が主人公・飛翔真に『もしこの世界が何者かに作られたものだとしたら?』という疑問を投げかけ、その上で自分はその真相を確かめるために真理と、世界を作ったといわれる全知全能の書を求めていると話していました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210218082218j:image

 ここで仮面ライダーセイバーの世界には創造主らしき者が存在しているかもしれないことが示唆されています。飛翔真自身も、カリバーの言葉がずっと引っかかっているため、この要素はのちの展開に繋がっていく可能性があります。

 

 続いて劇場短編の話です。劇場短編では、ワンダーワールドと現実世界を両方消滅させて世界をリセットしようとする不死身の剣士仮面ライダーファルシオン/ハバトと飛翔真達ソードオブロゴスの仮面ライダーが戦いました。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210218082839j:image

 ファルシオン『人類は争いを繰り返し、今も同じことを繰り返しているため世界を一度リセットするしかない』として動いており、それに対して飛翔真達は人間はそれらを乗り越えていくことができると説き、ファルシオンに立ち向かいました。ここでも「セイバー」のゴールを考える上でのヒントがあったように思います。ファルシオンは先程のカリバーのくだりで述べた創造主には当たらないと思いますが、おそらくそれに近い、人智の及ばない存在であったことは触れられています。そういった存在に抗うソードオブロゴスと人間という構図が、すでに劇場短編で見え始めていたように思います。

 

 最後に、テレビシリーズの21,22章の話です。これらの話の中で飛翔真は、『人が世界を作っている』『世界を救うということは人を救うということだ』という旨の話を仮面ライダー最光/ユーリに説いていました。

 カリバーによって示唆された創造主らしき者の存在、劇場短編におけるファルシオンへの反論を踏まえてこの台詞を振り返ると、『創造主に抗う人類』というのがおそらく「セイバー」のゴールなのではないかと尚更思えてきます。自分としては、終盤でその創造主らしき者が現れ、それと戦うときに『人類のことは人類が決める』というゴールに持っていきたいのではないかと思います。

 創造主に抗う人類というテーマは2001年の「仮面ライダーアギト」を思わせます。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210218085142j:image

 「アギト」の場合は、アギトの能力を持った人類と神の戦いを通して、『創造主であっても人の未来を奪うことはできない』ということを描いていました。

 平成2発目の「アギト」と令和2発目の「セイバー」が似たようなテーマを扱うかもしれないと思うと、謎の巡り合わせを感じなくもないです。

 

 それから余談になりますが、ソードオブロゴスのライダー変身者達は全員苗字に『かみ』『しん』という言葉や読み方を含む漢字や熟語が含まれています。これも「セイバー」の結末と関係していそうだと自分は踏んでいます。また、エックスソードマンを入手した後のユーリが『昔はただ1人強い英雄がいればよかったが、今は誰もがヒーローになれる時代だ』とソードマンの元ネタの漫画にあやかった台詞を言っていたことも、のちの展開に繋がる前振りなのかもしれません。

 

 証拠は少ないですが、以上のことから「仮面ライダーセイバー」のゴールは『創造主に抗う人類』を描くことだと自分は考えています。しかし、これは決して確定情報ではなくあくまで憶測に過ぎないため、ネタの範疇を出ない話になります。ですが、他の視聴者が「セイバー」の話を見る上で参考になれば幸いです。

 それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

澄田さんは広めたい第5話「プロジェクトセカイのユニット紹介」

 はじめまして、はじめではない方はお久しぶりです。澄田兼鈞と申します。

 気が向いたらたまにやる、自分が好きなものを紹介する『広めたいシリーズ』のコーナーも、5回目となりました。

 

 今回紹介するものはこちら。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211115338j:image

   Project SEKAI

  COLORFUL STAGE!  

   feat.初音ミク

 

 SEGAとクラフトエッグからリリースされている、ボーカロイドを題材にしたリズムゲームです。ファンからはプロセカの略称で親しまれています。使用されているボーカロイド曲は原曲そのままのものや、ゲームのオリジナルユニットがカバーしたもの、ゲームのために書き下ろされた曲まで様々な種類の曲があります。

 また、ストーリーパートではゲームオリジナルユニットのキャラクター達が織りなす物語も大変素晴らしく、ノベルゲームとしても面白いです。

 今回は、そんなプロセカのユニットの面々を紹介していきたいと思います。

 

目次

 

物語の鍵を握るvirtual singer達

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211122024j:image

 いわゆるボーカロイドのキャラクター達のことを指す。プロセカに登場するのはクリプトンフューチャーメディア会社製のボーカロイドのみとなっているが、楽曲ではクリプトン製以外のボーカロイドが歌った曲も収録されている。

 プロセカのストーリーパートでは主要キャラ達の想いから生まれた『セカイ』と呼ばれる空間に住み、悩める少年少女達を導き成長を促すマスター的なポジションを担っている。また、全員どこかしらの劇中のユニットに出張している。

 

①キャラクター一覧

初音ミク(original voice.藤田咲

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211175740j:image

 ご存知ボーカロイドブームの火付け役となったキャラクターで、ボーカロイド界のピカチュウ的存在。現実世界同様にインターネット上で様々な楽曲を歌う。大好物はネギ。

 プロセカのストーリーでは全ての劇中ユニットに出張しており、ユニットのコンセプトに合わせて姿を変えている。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211180222j:image

 

鏡音リン(original voice.下田麻美

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211180858j:image

 パワフルで元気いっぱいな高音を特徴とする、明るい性格の女性ボーカロイド鏡音レンとは双子であり、良くケンカをするらしい。でも、レンのことはとても大切に思っている。

 プロセカのストーリーにおける出張先のユニットは、アイドルを題材にしたMORE MORE JUMPであり、ミクとセカイの中でよくライブを開いている。

 

鏡音レン(original voice.下田麻美

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211181402j:image

 元気いっぱいな少年ボイスが特徴の男性ボーカロイド。一人称は『オレ』。リンとは双子で、よくケンカをするらしい。

 プロセカのストーリーにおける出張先のユニットはストリートミュージックが題材のVivid BAD SQUADであり、セカイのカフェでMEIKOにリンとケンカしたことをよく愚痴っている。コーヒーはブラックを頼みたがるなど、背伸びしたいお年頃。

 

巡音ルカ(original voice.浅川悠

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211190532j:image

 日本語と英語の二カ国語に対応できるバイリンガルな女性ボーカロイド。大人しい性格。

 プロセカのストーリーではバンドユニットのLeo/needに出張しており、セカイでミクと一緒にバンド活動をしている。ギターを始め、様々な楽器を演奏できるため、Leo/needのメンバーに楽器を教えることもある。

 

MEIKO(original voice.拝郷メイコ

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211200615j:image

 大人の魅力溢れる歌声が特徴の女性。意外と知られていないことかもしれないが、日本国内で最初に発売されたボーカロイド初音ミクよりも先輩である。性格は面倒見の良いお姉さんといった感じの人物。

 プロセカのストーリーではレンと共にVivid BAD SQUADに出張しており、セカイでカフェを経営している。美味しいコーヒーを淹れてくれる他、スイーツなどの料理も得意とする。

 

KAITO(original voice.風雅なおと

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211201003j:image

 クールボイスが特徴の男性ボーカロイド。落ち着きがあって凛々しいお兄さん。アイスクリームが好きなのはあくまでも二次創作の設定。当然だが衣装に裸マフラーは実装されていない。ソフトの低売り上げからの躍進、10年以上にわたるネタキャラ扱いなど、ボーカロイドの中でも特に波瀾万丈な歴史を歩んできたキャラ。

 プロセカのストーリーではミュージカルを題材にしたユニットのワンダーランズ×ショウタイムに出張しており、セカイでミクと共にショーを開いている。また、ショーのシナリオを自ら考えている。

 

②ミク達が住む『セカイ』

 プロセカのストーリーに登場する、現世とは別の次元にある謎の空間。劇中の人物からは『異世界』と言い表されることもある。

 ミク達曰く『誰かの想いから生まれた場所』であるとのことで、人によってセカイの姿形、情景は変わる。ミク達はそこで本人達に本当の想いを見つけてもらうための手助けをしている。

 スマホやパソコンに『untitled』という曲が入ると、それを再生することでセカイに行くことができる。誰かが本当の想いを見つけられると『untitled』がちゃんとした曲名を与えられ、プロセカのユニットストーリーはその『untitled』が本物の歌になるまでがゴールとなっている。

 

ゲームオリジナルユニット一覧

 ミク達とは別のプロセカのオリジナルキャラクター達からなるユニット。全部で5つあり、基本的にミク達を除けば4人ずつの少年少女達の集まりとなっている。男女混合ユニットも存在し、女性層も意識したメンバーチョイスとなっている。

 ユニットごとにコンセプトが違い、ユニットごとに別々のストーリーが用意されている。

 なお、全員東京都の渋谷に住んでいる。

 

Leo/need

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211122042j:image

 すれ違いを乗り越えた幼馴染バンド。略称は『レオニ』プロセカ劇中では唯一のバンドユニット

 幼馴染バンドというコンセプトの通り、全員が小学校からの顔馴染み。ストーリーではメンバー達がすれ違いを乗り越えて友情を取り戻すまでの話を描いており、まさしく青春ドラマといった感じの作風。

 

①メンバー

星乃一歌(cv.野口瑠璃子

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212080216j:image

 Leo/needの主人公格でギター担当。クールな印象を受ける見た目とは裏腹に友達想いな優しい少女。中学に上がってから友人達との間に距離ができてしまい、高校に上がってからは幼い頃の友情を取り戻そうと奮闘する。初対面の相手には同い年でも敬語で接しがち。

 バンド自体は4人で幼いころからやっている。また、そのバンドでミクの曲を演奏したり、普段からミクの曲を聴いたりするなど、ミクとは昔から接点があった。大好物は焼きそばパン。

 

天馬咲希(cv.磯部花凛)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212080652j:image

 一歌の幼馴染。Leo/needではキーボード担当。ギャルっぽい見た目で、人懐っこく明るい性格の少女。幼いころから体が弱く、病名は不明だが入退院を繰り返していた。そのため、『高校生らしいこと』に強い憧れを持っている。

 高校に復学したときには既に一歌達はお互いに距離ができてしまっており、そのことに驚いていた。一つ上の兄がおり、彼のことを慕っている。

 

日野森志歩(cv.中島由貴)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212081504j:image

 一歌の幼馴染。Leo/needのベーシスト。他人と必要以上に馴れ合わず、1人でいることを好む性格。その一方で一歌達とは仲良くしてきたが、周囲の目を気にするあまりに彼女達とも距離をとるようになってしまう。

 幼いころから始めたベースを今でも熱心に続けており、ライブハウスでバンドマンをやっている。一つ上の姉がおり、学校で彼女からあだ名で呼ばれることを苦手とする。

 

望月穂波(cv.上田麗奈

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212081844j:image

 一歌の幼馴染。Leo/needではドラム担当。誰にでも優しく接する性格で、周囲の人の愚痴を聞いてやることも少なくない。その態度を心無いクラスメイトから誤解されてしまう。だが、その優しい性格のためか、他のユニットのキャラとの交流もプロセカダントツで多いことにも定評がある。

 アップルパイが大好物。私服姿は人妻っぽい雰囲気が出る。また、家事の代行という珍しいアルバイトもしている。

 

教室のセカイのミク

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212083816p:image

 ミクがLeo/needに出張してきたときの姿。通称レオニミク。一歌達よりも少し上くらいの女の子のように振る舞い、一歌達を導く。

 

②セカイの情景

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212082512j:image

 一歌達の想いから生まれたセカイ。劇中では『教室のセカイ』と呼ばれる。どこかの学校の教室に見えるが、懐かしげな雰囲気がある。

 

③楽曲

 カバー曲では、ロキ(みきとP)ヒバナ-reloded(DECO*27)、アスノヨゾラ哨戒班(蜜柑星P)など、バンドソングや甘酸っぱい青春を感じさせる曲が多い。

 書き下ろし楽曲の一つneedle(DECO*27)は、彼女達の友情をクールに歌ったバンドソングとなっている。

 

 MORE MORE JUMP!

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211122054j:image

 1人のアイドルを目指す少女とアイドルを辞めた3人の少女からなる異色アイドルユニット。略称は『モモジャン』『モアジャン』プロセカでは唯一のアイドルをモチーフにしたグループ

 ストーリーは、アイドルの負の面にも触れつつもアイドルを目指す花里みのりが成長していく姿と、元アイドル3人がアイドルとしての自覚と誇りを取り戻していく姿を通して『アイドルの底力、素晴らしい』と謳う内容となっている。

 余談だが、キャストの4人中3人は何かしらの作品でアイドルの役を演じていたことがある。

 

花里みのり(cv.小倉唯

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212092603j:image

 モモジャンの主人公格。小さい頃から運が悪く、何かと酷い目に遭ってきた。そんなときに憧れのアイドルである桐谷遥の言葉に感銘を受け、彼女のようなアイドルを目指している。

 オーディションは落選続きだが、ちょっとのことではへこたれない意志の強さと根性を持つ。アイドルソング意外にも、ミクの曲も普段から聴く。筆者的にプロセカのキャラの中で主人公属性が強い人物。

 

桐谷遥(cv.吉岡茉祐

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212093027p:image

 人気アイドルグループASRUNの元メンバー。可愛らしい顔立ちながら、落ち着きのある雰囲気と気品が溢れるクールビューティー。みのりの憧れの存在で、アイドル活動は割と小さい頃からやっていた。

 グループの中でもカリスマ的な人気を誇っていたが、ある理由からグループを引退してしまった。本人は『普通の学生生活がしたかった』と言っているが、実際の事情はもっと複雑。

 ペンギンの雑貨を集めるのが好き。

 

桃井愛莉(cv.降幡愛)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212093357j:image

 人気アイドルグループQTの元メンバー。自信家で強引な面もあるものの、アイドル活動に対しては誰にも負けない情熱を持っていた。

 芸能界にいた頃はバラエティの仕事が多く、一般層からはアイドルではなくバラエティ芸人と思われている節が強かった。そのことから『アイドルとしての自分』には需要がなかったと思い、アイドルを引退した。本人は自分のことを『顔が普通』などと言っていたが、決してそんなことはない。

 

日野森雫(cv.本泉莉奈

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212093856p:image

 人気アイドルグループCheerful*Daysのメンバー。愛莉とは研究生時代の同期。おっとりしていて天然っぽいお姉さん。背も高い。

 ルックスで人の目を惹く才能があるが、本人はそれにあぐらをかかずに努力している。しかしCheerful*Daysの他のメンバーからは『見た目で贔屓されている』と妬まれており、チームの人間関係は上手くいっていない。のちにCheerful*Daysを脱退する。Leo/needの日野森志歩の姉。妹のことが大好き。

 

ステージのセカイのミク

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212094436p:image

 ミクが MORE MORE JUMP!に出張してきたときの姿。通称モモジャンミク。セカイのステージでリンと共にアイドル活動をしており、ライブを度々開いている。

 

②セカイの情景

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212094851j:image

 みのり達の想いから生まれたセカイ。一つのステージがあり、観客席は常にサイリウムの光で溢れかえっている。劇中の呼称は『ステージのセカイ』

 

③楽曲

 カバー曲ではハッピーシンセサイザ(Easypop)、恋愛裁判(40mP)、メルティランドナイトメア(はるまきごはん)など、アイドルソングと調和しやすい楽曲を多く担当している。

 書き下ろし楽曲の一つであるアイドル新鋭隊(Mitchie M)はわかりやすいアイドルソング。一部のプレーヤーではこの曲を男性キャラに踊らせることが流行っており、ネタ方面での人気が強い。

 

Vivid BAD SQUAD

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211122105j:image

 とある街で開かれた伝説のイベント『RAD WEEKEND』を超えるために集まった実力派ユニット。略称は『ビビバス』『VBS』。ジャンル・題材はストリートミュージック。ユニット名にある『BAD』は決して『悪い』という意味ではなく、アメリカのスラングでいうところの『カッコいい』という意味であると思われる。中々にオシャレである。筆者的にプロセカのオサレ枠

 ストーリーは、各メンバーの信念にフォーカスした内容。物語が進むごとに視点となるキャラが変化していくため、群像劇のテイストが強く、全員が主人公といえる作風となっている。筆者の推しユニット

 

①メンバー

小豆沢こはね(cv.秋奈)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212100446j:image

 内気で自分に自信が持てない性格の少女。あるとき路上で歌っている白石杏と出会い、それ以来彼女の元へ通うようになる。音楽は初心者で『RAD WEEKEND』のことも知らなかったが、歌唱力に秀でた才能があり、杏の相棒に選ばれる。

 ストーリーが進むにつれて自身の覚悟を問われることになるが、『杏と一緒に歌いたい』という気持ちを胸に覚醒していく。ストーリー後半の成長描写は必見。

 

白石杏(cv.鷲見友美ジェナ)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212100859p:image

 『RAD WEEKEND』の中心になってイベントを盛り上げていたミュージシャンを父に持つ。中学生の頃にそのイベントを見て以来、それよりもすごいイベントをやりたいと志す。父が経営するカフェの手伝いもやっている。学校では風紀委員を務める。

 性格はサバサバしていてクール寄りの熱血といったところ。とてもフレンドリーで人当たりの良い人物で、周囲の人とは仲良くしている他、初めて会った人とも打ち解けやすい。筆者の推し

 

東雲彰人(cv.今井文也)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212101505j:image

 杏と同様に中学生の頃に『RAD WEEKEND』を見て感銘を受け、それ以来そのイベントを超えようと思う。青柳冬弥とBAD DOGSというチームを組んでいる。

 人当たりが良い優男のように振る舞うがストイックすぎる性格なため、他人にも自分にも厳しい態度を取りがち。一方で相棒の冬弥のことを大切にしていたり、姉の買い物に文句を言いながらも付き合ってやったりするなどの細かい気遣いもできるツンデレ。テスト勉強はヤマを張るタイプ。

 

青柳冬弥(cv.伊東健人

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212102209p:image

 彰人の相棒。彰人とは対照的に穏やかで物静かな人物で、彼の行動を諌めるシーンも多い。冗談を真に受けやすく、ピュアな一面もある。

 実家は父が有名な音楽家であるクラシックの名家であり、幼い頃から英才教育を受けてきたため音楽センスは高い。しかし、厳格な父に反発し、それからストリートミュージックにのめり込んでいった。そんな境遇から、物語が進むにつれて彰人、杏、そしてこはねに引け目を感じる気持ちが強くなっていく…

 

ストリートのセカイのミク

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212111820j:image

 ミクがVivid BAD SQUADに出張してきたときの姿。通称ビビバスミクMEIKOのカフェの常連客。ビビバスメンバー達よりも少し年上の少女っぽい接し方をする。

 

②セカイの情景

f:id:kanehitoSUMIDA:20210212112501j:image

 杏達の想いから生まれたセカイ。劇中での呼称は『ストリートのセカイ』。杏達が住んでいる街に良く似た雰囲気を持つ。カフェもあり、そこにバーチャルシンガー達が集まっている。

 

③楽曲

 カバー曲では、ECHO(Crusher.P)、夜咄ディセイブ(じん)drop pop candy(ギガれをる)などのヒップホップ調の曲を担当している。

 書き下ろし楽曲の一つであるready steadyGigaはオサレなヒップホップとなっている。

 

ダーランズ×ショウタイム

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211122119j:image

 ミュージカルを題材にしたユニット。略称は『ワンダショ』『ダショ』。遊園地でショーを開いて活動している。

 突き抜けた性格キャラが揃っており、彼らの掛け合いが充実しているためストーリーの作風はコメディタッチただしシリアスもあるぞ。コメディとシリアスのバランスが良く、盛り上がるところは普通に盛り上がり、燃えるところは素直に燃えるため、筆者的に彼らのストーリーは是非おすすめしたい。 

 

①メンバー

天馬司(cv.廣瀬大介

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213093243p:image 

 ワンダショの座長で愛すべきショーバカ。Leo/needの天馬咲希の兄。幼い頃に妹と見たショーに衝撃を受け、自分もそのような舞台をやりたいと志す。常に『オレはスターになる』と豪語し、調子に乗りやすい自意識過剰な性格だが、目上の人間には礼儀正しく振る舞うなどの常識も弁えており、ショーでは自ら脚本を書いたりするなど、その熱意も口先だけではない。座長でありながらも他のメンバーに振り回されることの方が多く、チーム内ではツッコミに回ることが多い。

 妹・咲希のことは昔から大切にしており、彼がスターに拘る理由の一つに妹の存在が関係している。筆者的に主人公属性強めのキャラその2。

 

鳳えむ(cv.木野日菜

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213093728j:image

 いつもテンションが高く、天真爛漫な性格の少女。学校の先輩からは寒くても平気そうと思われている。オノマトペで他人と会話をする場面も見られる。高いところから上手に着地できるなど、身体能力も非常に高い。

 遊園地で、祖父から受け継いだステージを満員にするべく、一緒にショーをしてくれる仲間を探している。

 良いことがあると『わんだほい』と言うのが口癖。この台詞は座長の司も好んで使うようになり、やがてワンダショの合言葉、決め台詞として定着する。

 

神代類(cv.土岐隼一

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213113306p:image

 ワンダショの演出担当。機械いじりが好で、ドローンなどのマシンを自作できる他、舞台用にプラズマを発生させる装置まで幅広く作ることができる天才。もはや高校生の趣味のレベルを超えている。セカイに住んでいるしゃべるぬいぐるみを現実世界に持ち帰って中身を調べたがるなど、マッドサイエンティスト的な一面もある。野菜が大の嫌い。

 遊園地にたまに現れては、自分が作ったマシンを使ってショーを開いている。自分の考えたトンデモ演出に死なない範囲で応えてくれる司には信頼を置いている。書き下ろし楽曲『セカイはまだ始まってすらいない』のMVにおける投げキッスは必見。

 

草薙寧々(cv.machico)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213113811j:image

 類の幼馴染。歌唱力に長けているワンダショの歌姫。しかし、引っ込み思案で人見知りな性格。舞台ではネネロボという類が作った遠隔操作型のロボットを使ってパフォーマンスをすることも多い。

 変人揃いなワンダショだが、彼女だけは常識人。そのためかメンバーの中ではツッコミに回ることが多い。毒舌な一面もあり、特に司の発言に対するコメントなどはかなり辛辣。

 

ワンダーランドのセカイのミク

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213130002j:image

 ミクがワンダショに出張してきたときの姿。通称ワンダーミクワンダショミクまたはダショミク。セカイのステージでKAITOと一緒にショーを開いている。えむ以上にテンションが高い性格。筆者が1番好きなミクの姿。

 

②セカイの情景

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213130131j:image

 司の想いから生まれた場所。劇中での呼称は『ワンダーランドのセカイ』。デ⚪︎ズニーランドのようなテーマパークを思わせる作りになっている。ショーが行えるステージもあり、ミク達がそこを使っている。

 

③楽曲

 カバー曲はブリキノダンス(日向電工)、ミラクルペイントOSTER project、チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!(くらげP)など、テンションが高めかつミュージカルともマッチしやすい(?)楽曲が多い。

 書き下ろし楽曲の一つ、セカイはまだ始まってすらいないピノキオP)は、楽しげなメロディが特徴で、まさに『聴く遊園地』といえる。

 

25時、ナイトコードで。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210211122130j:image

 夜中の25時に『ナイトコード』というボイスチャットツールで集まって活動している謎の音楽サークル。略称は『25時』から取って『ニーゴ』と呼ばれることが多い。ジャンル、題材はアンダーグラウンド。俗にいうアングラというやつ。ボーカロイド曲自体がアングラの巣窟であることもあって、ある意味ボカロを題材にしたソシャゲならではのユニット。

 メンバーは全員、人には言えない悩みやトラウマを抱えている。ストーリーの作風は全体的にダークな雰囲気があり、時折サイコホラーを思わせるような展開もあるため、他のユニットストーリーよりもシリアス要素が強い。

 余談だが、メンバーの宵崎奏役に楠木ともりさん、暁山瑞希役に佐藤日向さんがおり、4人中2人が「ラブライブ!」シリーズに出ていた声優となっている。

 

①メンバー

宵崎奏(cv.楠木ともり

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213174102j:image

 ニーゴの作曲および作品管理担当。ナイトコードのハンドルネームは『K』。学校は通信制で、音楽ショップに行くとき以外は滅多に外出しない出不精。家事代行の望月穂波が来てくれるときを除き、食事はカップ麺で済ませている。明らかに体が鈍っていそうな生活をしているが、MVでは歌はもちろん、ダンスも披露する。

 父も作曲をしていたが、奏が作る曲を聴く度に父は作曲へのモチベーションが削がれていった。そのことで奏自身は父を傷つけてしまったと考えており、以来『誰かを救える曲を作る』ことに固執している。

 

朝比奈まふゆ(cv.田辺留依

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213174630j:image

 ニーゴの作詞担当。ナイトコードでのハンドルネームは『雪』。作曲スキルもある。

 ニーゴのメンバーの中ではちゃんと学校に通っている。成績優秀、文武両道な優等生。それだけでなく、誰にでも優しく接することができるため、友人も多く、誰からも頼りにされている。そんなことから、親からも将来を期待されている。

 しかし、周囲が求める『いい子』でいようとするあまり、自身の本当の気持ちがわからなくなってしまった。

 

東雲絵名(cv.鈴木みのり

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213183911j:image

 ニーゴのイラスト担当。ただし歌もダンスもやる。ナイトコードでのハンドルネームは『えななん』。高校は夜間通学。承認欲求が強く、SNSに依存気味なため、自撮りや食べ物の写真など、バズる手段を今日も模索している。しかし、肝心の絵の投稿は伸び悩んでいる。

 父は天才と称される画家であり、会うのも嫌なくらいコンプレックスを抱いている。

 ビビバスの彰人の姉であり、彼をよく買い物の荷物持ちに付き合わせている。筆者的にプロセカのキャラの中で1番現実にいそうな人物。

 

暁山瑞希(cv.佐藤日向)

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213184409j:image

 編集技術に優れるニーゴのMV作成担当。ただし歌もダンスもやる。ナイトコードでのハンドルネームは『Amia』。一人称は『ボク』で性別は不明。

 カワイイものへのこだわりが強く、デパートでよくカワイイ服を探している。セカイに訪れたときは『異世界転生ものの冒頭みたい』と口にするなどアニメ関係の知識もある模様。

 学校は不登校気味であり、周囲の人に『近づかないとどっちかわからない』と言われることに嫌気がさしている。基本は明るい性格だが、そんな境遇から少し人間不信な所がある。

 

何もないセカイのミク

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213184836j:image

 ミクがニーゴに出張してきたときの姿。通称ニーゴミク。一目見ただけではミクとはわかりづらい。セカイの情景そのもののように機械的かつ無機質な性格。

 

②セカイの情景

f:id:kanehitoSUMIDA:20210213185046j:image

 壊れた鉄柱やらが散らばっていて何もない光景が無限に広がっている。劇中での呼称は『誰もいないセカイ』。誰の想いから生まれたかはわからない。

 

③楽曲

 カバー曲では、シャルル(バルーン)、命に嫌われている(カンザキイオリ)、ハロ/ハワユ(ナノウ)など、退廃的な作風の曲を多く担当する。

 書き下ろし楽曲の一つ、悔やむと書いてミライ(まふまふ)は、ニーゴのメンバー達の胸の内にあるどうしようもない心の叫びや悲しみを強く歌っている。

 余談になるが、これらような退廃的な曲がかえって癒しになっていた経験はないだろうか。筆者には一時期あった。

 

終わりに

 今回はプロジェクトセカイのユニットの紹介をしました。

 プロセカはリズムゲームとして高みを目指すのも良し、ノベルゲームとしてキャラ同士の掛け合いを楽しむも良しと、さまざまな楽しみ方ができるゲームです。ちなみに、メインストーリーの他にも、随時更新されるイベントストーリーで各ユニットメンバーの活躍を見続けることができます。是非プレイしてみてください。

 

 それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ぼくがかんがえたさいきょうの優木せつ菜個人回

【注意】この記事には以下の要素が含まれます

  • 小説形態の記事で虹ヶ咲の二次創作です
  • 内容は長めです
  • 独自解釈多め
  • 解釈違い、ガバガバシナリオ注意
  • 時系列は細かく考えていません
  • スクスタともアニメとも繋がっておりません、ただし設定はアニメに準拠します

 

目次

 

title:「誰よりも味方でいてほしいあなたへ」

f:id:kanehitoSUMIDA:20210119094155p:image

 

#第1話

chapter.1

 ある日の放課後、いつものように部室で皆さんが楽しそうに話していました。

 「もうすぐ文化祭。みんなはやっぱりそこでライブしたいよね!」

 「もちろんです侑先輩!かわいいかすみんのパフォーマンスで、文化祭に来てくれた人を虜にしちゃいますよ〜。」

 

 侑さんとかすみさんの言う通り、もうすぐ文化祭が始まります。それの準備で生徒会の仕事も大変忙しくなっています。そして文化祭というからには、同好会の皆さんもライブがしたいみたいです。

 「先のスクールアイドルフェスティバルで、私達同好会の知名度も上がったと思います。だから文化祭のライブも、校内の皆さんだけでなく、色々な場所から私達を見にきてくださる方が大勢いると思います。

 そんな人達にも喜んでもらえるようなパフォーマンスを是非やりましょう!」

 「そうだねせつ菜ちゃん。」

 「スクールアイドルフェスティバル以上に、本気の私達を見せてあげましょう。」

 歩夢さんも果林さんも、気合は十分みたいです。

 そこで愛さん達が、自分の身内も来るだろうという内容の話をし出しました。

 「そういうことなら、お姉ちゃんやおばあちゃんも誘ってみたい!」

 「彼方ちゃんも、遥ちゃんやお母さんを呼びたいなぁ〜。」

 続けてエマさんと璃奈さんもご家族の話をしました。

 「私も、スイスにいる家族にも見てもらいたいな。」 

 「私の親は忙しいから、ライブを動画に撮っておきたい。」

 

 家族、ですか…。

 私の家庭では親が、特にお母さんが厳しくて、アニメなどの趣味を一切禁止されています。だからスクールアイドルも、親に内密でやっています。皆さんはちゃんとご家族の理解を得られた上で活動している中で私だけ親にスクールアイドルのことを隠しているのは少し寂しいですが、仕方のないことだと思っています。それでも、なんとか見つからずにこうして活動を続けられているので、これからもそうするつもりです。

 

 「どうしたのせっつー、考え事?」

 気がついたら少し考え事をしていたらしく、愛さんが興味津々に聞いてきてしまいました。

 「いえ、なんでもありません。それより、早く生徒会に文化祭のライブの申請をしましょう。」

 「生徒会長のせつ菜先輩がここにいるじゃないですか〜。パパッと申請しちゃいましょうよ。」

 「かすみさん、ちゃんとした手続きを踏まないとダメだよ。」

 冗談を言うかすみさんをしずくさんが宥めるのもいつもの流れです。

 「それに、会場も決めないといけませんからね。もしそこも決まれば、副会長と一緒に生徒会室で待ってますので、お願いします。」

 ひとまず時間を午後4時、場所を講堂に定め、申請書の作成に入りました。早く文化祭で歌いたいです。

 

chapter.2

 家に帰るときは、優木せつ菜から中川菜々に戻ります。文化祭の準備のことで生徒会も忙しくなり、帰りも遅くなってしまいます。

 「ただいま。」

 「おかえり菜々、夕飯できてるわよ。」

 いつものようにお母さんが出迎えてくれました。荷物を置いて制服から着替え後、すぐに食卓に向かいます。その前に手洗いとうがいも欠かしません。

 

 今日の夕飯はハンバーグでした。お母さんは料理が上手で何を作っても美味しいんです。だから学校帰りの夕飯の時間も、私にとっては楽しみの一つです。何より、日々の学校生活で疲れた私をお母さんが暖かく迎えてくれることが嬉しくて、そんなお母さんのことも本当は大好きなんです。

 「今日も文化祭の準備?」

 「はい、色々な部の出し物の申請を通したり、予算の管理とかで、かなり大変です。」

 「そう、頑張っているのね。

 去年も行ったけど、虹ヶ咲は専攻もたくさんあるから、文化祭が楽しいわね。」

 「はい、特に焼き菓子同好会の作ったクッキーや、ライフデザイン科のスイーツとかは絶品です。またお母さんの分も買ってきますね。

 それと、流しそうめん同好会も出し物をするみたいなので、よかったらそっちにも足を運んでみてください。」

 「菜々は学校が好きなのね。」

 「はい、だから文化祭も楽しみです。」

 私は虹ヶ咲学園が好き、だから生徒会長の仕事にもやりがいを持ってますし、そんな学校の文化祭をお母さんかみにきてくれることはとても嬉しいです。だけど、スクールアイドル同好会のことは言えない。言ったらお母さんをがっかりさせそうですし、怒られそうですから。

 

 「文化祭の後はテストもあるし、来年は受験なんだから頑張りなさいね。」

 「はい、わかってます。」

 「文化祭の方も、生徒会長なんだから、それに相応しく責任を持って進行しないとね。」

 「はい。」

 これもよくあるやり取りです。お母さんに言われずとも、私自身もそう思って励んでいるのですが、やはりお母さんからすれば心配みたいですね。

 

 私自身はお母さんとはとても仲良くできていると思っています。だからこそ、昔から漫画やアニメなどの私の好きなことを認めてくれないことが仕方ないですが残念に思います。

 小さい頃にアニメを見ていたら『教育に悪いから』といきなりテレビの電源を消されたことや、誕生日プレゼントに漫画が欲しいと言ったときに断られたこともありました。お母さんなりに『学生時代は勉学に集中するべきだ』と私のことを考えてのことだとは分かっています。

 実は小学校高学年くらいの頃にスクールアイドルを知って、『私もやってみたい』と話したこともあるんです。でも、『勉強の方を頑張りなさい』と言われて、結局許してもらえませんでした。

 その一方で、良い成績を取ったり、作文で賞をもらったりすると良く褒めてくれました。私も期待されること自体は嫌いじゃないので、お母さんの期待通りに今まで頑張ってきました。それでも、身近な人に好きなことをわかってもらえないのはやっぱり寂しいです。寂しいですが、仕方ないと思うので、これからも親には秘密で好きなことをしていくつもりです。 

 

 「では、ごちそうさまでした。明日も文化祭の準備で遅くなります。」

 「そう、頑張ってね。」

 食事を終えてから歯を磨いて、その後は個室に自己学習をしに行きました。学習の合間も母がよく飲み物を差し入れてくれるのでありがたいです。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210120163843j:image

 学習がひと段落したら、いつものごとく母には内緒でアニメを見ます。今季は私の好きなラノベの一つがアニメ化しているので、毎週楽しみにしています。

 

#第2話

幕間❶

 ガタンッ。

 ある日、私が菜々の部屋を掃除していたら、彼女の机の近くにあったケースをうっかり落としてしまった。

 「あっ、いけない戻さな…きゃ。」

 落とした拍子にロックが外れてしまっていたため、ついでに中身も少し気になって開いてしまった。

 「何かしらこれ?」

 中には本や小型の機械みたいなものがいっぱい入っていた。でも1番目を引いたのは、見知らぬ赤い服だった。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210123114410j:image

 

chapter.1

 「おはようございます、お母さん。」

 「おはよう。」

 朝起きて着替えた後、お母さんと一緒の食卓につきます。

 「文化祭最終日、頑張ってね。」

 「はい、きちんと責任を持って引っ張っていきます。」

 いよいよ文化祭最終日です。お母さんとの会話でも触れましたが、虹ヶ咲は専攻や部活動の種類が多く、文化祭となると本当のお祭りみたいに賑やかになります。販売や出し物一つ一つのクオリティも高く、入学希望者以外の外部からのお客さんもとても多いんです。お母さんが来たがるのも頷けます。

 「行ってきます、お母さん。」

 「いってらっしゃい、菜々。

 そうだ、この前あなたの部屋で変わった服を見かけたけど、あれは何かしら。」

 『変わった服』?もしかして、スクールアイドルの衣装のことでしょうか。もしかしたらこのまま、スクールアイドルをやっていることがバレてしまうのでしょうか…

 「あぁ… あれは、服飾同好会の出し物の、サンプルを預かっているんですよ…。」

 やっぱり嘘は苦手です。なんとなくそれっぽい繕い方をしましたが、隠し通せるか不安です。

 「そう、ならいいけど。邪魔しちゃったわね。気をつけてね。」

 なんとか誤魔化せたようです。マンションの階段を1番下まで降りた後は、急いで学校に向かいました。

 

chapter.2

 文化祭の開会式の挨拶を生徒代表として述べた後は、同好会の皆さんと部室で打ち合わせをしました。

 「お客さんの数、すごいね。フェスティバルで私たちを知って来てくれた人もいるみたいだよ。」

 「はい、やっぱりフェスティバルはやって良かったですね、歩夢さん。」

 「うん、たくさんの人達が見に来てくれるのはやっぱり嬉しいね。」

 ちょっと上から目線気味で申し訳ないですが、歩夢さん、フェスティバルを通して一気に成長しましたね。他の皆さんも同じです。

 

 しばらくすると、私たちの部室に遥さんも入ってきました。

 「お姉ちゃん!」

 「あっ、遥ちゃん。」

 「リハーサルまでまだ時間ある?」

 「うん、一緒に回ろっか。」

 「おっ、じゃあ愛さんも一緒に回っていい?みんなで回った方が楽しいじゃん!」

 「いいですよ。」

 「いいよ〜。」

 「ありがと!みんなも行かない?」

 「私は行きたい。」

 璃奈さんが3人について行きました。果林さんはというと…

 「ありがたいけど、私は好きなように回らせてもらうわ。」

 「果林ちゃん、道には気をつけてね。」

 「そうですよ果林先輩。道に迷ったら恥ずかしいですよ〜。」

 「ちょっとエマ!かすみちゃんまで…」

 結局エマさんとかすみさんと回ることになったようです。

 

 「リハーサルの時間までには戻ってきてくださいね〜。」

 6人「はーい!」

 そういうと、皆さんは部室から各展示に向かいました。

 

 「では、私も演劇部の方で予定があるので、一旦失礼します。」

 「承知しています。そちらも頑張ってきてください。」

 「いってらっしゃい、しずくちゃん。」

 「いってらっしゃい。」

 私と侑さんと歩夢さんでしずくちゃんを見送りました。

 「じゃあ、私たちも回ろっか。」

 歩夢さんの提案により、私たちも3人でしばらく文化祭を回ることにしました。

 

chapter.3

 文化祭を回るときは菜々モードで行動します。

 私達はまず、しずくさん達の演劇を見てきました。そのとき、同好会の皆さんも全員来ていました。演目はアーサー王伝説の終盤の話であるらしく、主演はしずくさん、助演は部長さんでした。

しずく『何故だグヴィネビア!どうしてお前まで私の元から離れようとする?!』

部長『貴方が心優しい方だということも、国のために死力を尽くされてきたことも存じております。しかしお言葉ですが陛下、貴方は私個人のために、今までどのようなことをしてくださったというのでしょうか。』

しずく『それは…』

部長『他の円卓の騎士達に対してもそうです。口先だけで“信じている”、“愛している”といっても、それを身を持って態度で示さなければ、愛も信頼もないもの同然なのです。

 高校生の演劇の出し物にしてはハードなチョイスだなと思いました。でも、しずくさん、合同発表会の頃からさらにパワーアップしています。部長さんの演技も素晴らしいです。

 その次は料理研究会のブースで昼食をとり、今は焼き菓子同好会のブースへクッキーを買いに行きました。自分達が食べたいというのもありますが、お母さんへのお土産に去年も買ったので、今年もそれで行きました。

 「これください。」

 「ありがとうございます。」

 私が買ったのはチョコ味のクッキー、お母さんの好物です。

 焼き菓子同好会といえば、以前歩夢さんと一緒にフェスティバルの準備をしていた方々もいました。

 「歩夢ちゃん、今回もライブするんだって?楽しみにしてるよ。」

 「ありがとう今日子ちゃん、4時からだから、きてくれると嬉しいな。」

 「侑先輩も、音楽科に転科してから作曲するようになったんですよね。先輩の曲を歩夢ちゃんが歌うの、楽しみです!」

 「ありがとう、講堂で待ってるからね。」

 

 焼き菓子同好会の部屋を出た後、いつも聞いている声が聞こえてきました。

 「あら、菜々じゃない。」

 お母さんと鉢合わせしました。

 「あ、お母さん。」

 お母さんが文化祭にきてくれること自体は嬉しいですが、スクールアイドルやっているのがバレないかが少し不安です。先程も以上のことを聞かれてしまったので… でも、いつものように変装を徹底しますので、なんとかなると思いたいです。

 「今、流しそうめん同好会のところに行ってきたところなの。

 そちらは、お友達?」

 付き添っている侑さんと歩夢さんのことを聞いてきました。2人とも、私の家庭の事情については以前少し話したことがあるので、少し緊張気味に答えていました。

 「は、はい。せ…菜々ちゃんの友達です。」

 「今、一緒に回ってます。」

 侑さん、今うっかり“せつ菜”って言いかけましたよね?!歩夢さんの受け答えの方は幾分かスムーズに感じました。

 「そうなの、菜々と仲良くしてちょうだいね。」

 2人「はい。」

 すると、歩夢さんが自分のスマホを取り出しめした。どうやら、リハーサルの予定を通知するように設定していたらしいです。

 「いけない、そろそろリハーサルの時間だ。2人とも行こう?」

 歩夢さんっ…!うっかり言ってしまったのでしょうけど、お母さんがいる前でリハーサルだなんて…。

 「リハーサル?なんのことかしら。」

 案の定お母さんも突っ込んできました。

 「いえ、歩夢さん達の出し物のことです。

 それでは、私も生徒会の仕事があるので失礼します!」

 別に間違ったことは言ってません。とりあえず、私たち3人は急いで部室の方へ向かいました。

 

chapter.4 

 「ごめんせつ菜ちゃん。お母さんの前でリハーサルなんて言っちゃって。」

 「良いですよ。それに、向こうも私自身が出し物をするなんて思ってないと思いますし、大丈夫だと思います。」

 歩夢さんがさっきのことを謝ってくれました。

 「でも、せつ菜ちゃんのお母さん、良い人そうだったよね。でも…」

 「はい、趣味を禁止にしてること以外は、確かに良い人だと思います。

 それよりも、部室へ急ぎましょう。」

 

 部室には、すでにかすみさん、しずくさん、璃奈さん、愛さん、エマさん、彼方さん、果林さんが来ていました。

 「全員そろったみたいですね。早くリハーサルに行きましょう!」

 かすみさんの呼びかけで、みんなで講堂に向かいました。

 

 リハーサルの最中、お母さんとのやりとりについて少し考えていました。家を出るときは衣装のことについて聞かれ、先程は侑さんと歩夢さんと同行しているところも見られてしまいました。それでもなんとか誤魔化せた気はするので、後はバレないことを祈るしかありません。あ、ちなみに家にあった衣装はというと、文化祭で着るため鞄に入れて持って行きました。

 だけど…

 「せつ菜ちゃん、もしかして、どこか具合が悪いの?」

 「エマさん?いえ、ライブ前なので少し緊張しているだけです。

 前も言いましたけど、フェスティバルで私達を知ってくれた方も大勢来ると思うので、その人達の気持ちにも答えなきゃって思ってます。」

 エマさんにも心配をかけてしまいました。とにかく気合を入れ直さなければいけません。

 「せつ菜さん、何か有れば私達がちゃんと相談に乗りますからね。」 

 「ありがとうございます、しずくさん。でも、心配はご無用です。」

 

 そうこうしているうちに、やがてライブ本番の時間を迎えました。そしてライブ前には、お決まりの掛け声からパフォーマンスに挑みます。先陣を切るのは侑さんです。

 「行こう!」

 10人「私達の虹を咲かせに!」

 

幕間❷

 文化祭のパンフレットに、変わった部活動の名前があった。

 「スクールアイドル同好会?こんなのもあったのね。」 

 去年の文化祭にはいなかったから、多分今年にできたばかりの同好会だと思う。でも、菜々はこの同好会の話は一切していなかった。

 「講堂でライブをやるのね。ちょっと見に行ってみようかしら。」

 とりあえず講堂に向かうことにした。

 

 講堂の近くに来たとき、外からも中の音響や叫び声がよく聞こえてきた。うるさい空間はちょっと苦手なのよね… でも、恐る恐るドアの取っ手に手をかけ、中に入ってみた。

 その瞬間に見た光景に私は目を疑った。

 「あれ?あの子…」

 黒髪ロングでサイドテールを右に縛り、元気よく歌っている。そして身に纏う衣装は、私が菜々の部屋で見かけた赤い服。

走り出した!想いは強くするよ。悩んだら、君の手を握ろう。

なりたい自分を我慢しないでいいよ、夢はいつか、ほら輝き出すんだ!

弾み出した想いは嘘じゃないよ。涙から生まれる希望も。目には見えない力で繋がる。夢はいつか、ほら輝き出すんだ!

 これでもかというくらいの熱量がこもった歌声。テレビでたまに見る歌手に勝るとも劣らない歌唱力。だけど注意深く聴いてみれば、それは私がよく知る声だった…。

 

chapter.5

 「ではみなさん、文化祭お疲れ様でした。」

 私達は全力で歌いきり、文化祭も無事に終了することができました。今はとあるファミレスで反省会と打ち上げをしているところです。

 「やっぱり、思った以上にお客さんが来たわね。」

 「またあんなに大勢の人の前で歌いたいなぁ〜。」

 果林さんと彼方さんはいかにも『やり切った』って感じです。

 「しず子、演劇部の方の出し物も良かったよ。」

 「ありがとうかすみさん、みんなも、来てくれてありがとう。」

 「しずくさんのアーサー王、カッコ良かったです!まるで私が知ってるアニメのキャラクターみたいでした!実は、そのアーサー王の性別も…」

 そこからしばらくは止まらなくなってしまいました。

 「せつ菜さん、嬉しいですけど、暑くなり過ぎですよぉ…」

 ついいつもの癖が出てしまいました。しずくさんを困らせてしまいましたね。

 「そういえば、姫乃ちゃんも来てたわよ。ライブの後に写真も撮ったわ。」

 「果林さんほんと?!」

 果林さん、そこまで姫乃さんと仲良くなってたんですね。侑さんが驚くのもわかります。

 「彼方ちゃんも、遥ちゃんが応援に来てくれて嬉しかったなぁ。」

 「アタシも、おばあちゃんとお姉ちゃんが来てくれたよ!」

 愛さんのおばあさんと美里さんもいらしていたのですか。全然気が付かなかったです。

 …あれ?そういえばライブ中、お母さん似の人が客席にいたような… 多分気のせいでしょうね。

 

 それぞれのメニューを食べ終えた後、ファミレスから出てみんな真っ直ぐ自宅に帰りました。私も三つ編みを結び直し、自宅へ向かいます。

 自宅ではいつも通り、お母さんが出迎えてくれました。

 「ただいま。」

 「おかえり。菜々、後でちょっとお話いいかしら。」

 「え?」

 お話ってなんのことでしょう。私はひとまず荷物を部屋に置いてから、母の元に向かいました。

 

 「今日の文化祭で、“スクールアイドル同好会”っていうところの出し物を見たんだけど。」

 そういう時母は文化祭のパンフレットを取り出しました。そして、同好会の写真が載ったページをめくりました。

 こんなことは考えたくないですが、もしかすると……

 そして、母はそのページにあった“優木せつ菜”の写真を指差して言いました。

 「これ、あなたでしょ?」

 

第3話

chapter.1

 お母さんとの家族会議になりました。ついに私が隠れてスクールアイドルをやっていることが、お母さんにバレてしまいました。こうなった以上、もう誤魔化しは効かないので、覚悟を決めて打ち明けることにしました。

 「…はい、それは私です。今まで隠していて、ごめんなさい。」

 「どうして隠れてこんなことしてたの?」

 私は続けて答えました。そして、その他の私が好きなものについても触れました。

 「だってお母さん、今までアニメや漫画とか、私の好きなことは禁止してきたじゃないですか。それでも、私は一度でいいから自分の大好きなことを思いっきりやってみたかったんです。今まで隠していたことは詫びます。でも、そうでもしないと、私は好きなことが出来なかったんです…」

 「そう、でもあなた、勉強の方は大丈夫なの?今まで菜々は勉強と生徒会の仕事を一生懸命やってるものだと思ってたけど信じられない。」

 「勉強の成績はちゃんと維持しています、だから…」

 「それもそうだけど!」

 今度は私の話の途中で口を挟んできました。その後に言われたことは、私も流石に聞き捨てならないものだと感じました。

 「維持できてるからいいってことじゃないのよ… 大体スクールアイドルって、あなたの将来にどう繋がるの?内申書にスクールアイドルやってました、なんて書けると思ってるの?」

 確かにそうかもしれません。でも、『だから無駄だ』みたいに言うのはやめてほしいです。

 「それに、スクールアイドルなんてやってたら、知らない人に大勢見られるわけでしょ?あなたいつか外歩けなくなっちゃうわよ。

 将来なんの役にも立たない、リスクも多い、そんなことをして何になるって言うの?時間の無駄じゃない?!」

 お母さんなりに私のことを考えてくれているのはわかります。今までもそうだと思っていました。でも、そんな言われようをされると、流石に堪忍袋の緒が切れてしまいました。私が頑張っていることを馬鹿にされたどころか、同好会の皆さんのことも、スクールアイドルフェスティバルを含む皆さんと頑張ってきたことまで侮辱された気分になりました。

 「明日、皆さんにちゃんと辞めるって言ってきなさい。それから、他にも何か隠れてやっているんでしょうけど、それも禁止…」

 「お母さんにスクールアイドルの何がわかるっていうんですか…?私が何したっていいじゃないですか!どうしてそんなふうに自分の考えを押し付けるんですか!」

 「押し付けるも何も、私はただ菜々のために…」

 「私のためってなんなんですか?好きなことを禁止にして、今もこうして私から取り上げようとして、それが私のためですか!」

 もう我慢の限界に達してしまいました。お母さんは口を開けて黙り込んだまま私の話を聞いていました。

 「今までも私の本心に目を向けようとしないで、それで今は自分の考えを押し付けようとして… お母さんなんて…」

 『それを言ったら終わり』だということは薄々勘づいていました。でも…

 「お母さんなんて大っ嫌い!」

 スクールアイドルを侮辱されたと思った私は、頭に血が上っていて冷静になれませんでした。そして、涙ながらにそう叫びました。

 

 しかし、すぐに我に帰って、その言葉を言ったことを後悔しました。お母さんも、口を開いて立ち尽くしていました。

 「ごめんなさい、今日はもう寝ますね…」

 

chapter.2

 「おはようございます、お母さん…」

 「おはよう、菜々…」

 

 私は昔から、親とあんな風に喧嘩をしたことがありませんでした。それはお母さんの方も一緒で、お互い今の状況をどうやって乗り越えていけばいいかがわからない状態です。

 「お母さん、昨日はごめんなさ…」

 「いいわよ… もう嫌いなんでしょ…」

 ついカッとなってお母さんのことを『大嫌い』なんて言ってしまいましたが、お母さんからすれば、あの一言でお母さんが私に今まで注いできた愛情を全て否定されてしまったと感じていると思います。朝ご飯はいつも通り作ってくれましたが、一緒には食べませんでした。

 同好会での活動については、このままなあなあで済ませてしまってもいいような、そうではいけないような気もして、とても複雑です。

 

 今日の放課後も部活がありました。文化祭の後も、同好会としてはまだまだやりたいことがたくさんあります。それなのに…

 「せつ菜ちゃん、やっぱり具合悪いの?」

 「せっつー、最近元気ないように見えるけど、どうしたの?」

 「練習中も上の空って感じで、あなたらしくないわね。」

 愛さんとエマさんは前から心配をかけていましたが、果林さんにも心配されてしまいました。

 「せつ菜ちゃん、何があったの?」

 彼方さんも心配している様子でした。侑さんや他の皆さんも、心配そうに私を見つめていました。

 私は、自分の身に起こったことを皆さんに打ち明けました。

 「侑さんと歩夢さん、愛さんと璃奈さんには以前お話ししましたが、私の家ではアニメや漫画、スクールアイドルを禁じられています。それが、文化祭の日に私がスクールアイドルをやってるのがお母さんにバレて、そのことで喧嘩になってしまったんです。」

 「…それで正体を隠してスクールアイドルをしていたのね。」

 「そうなんですかぁ?かすみんだったら、スクールアイドル禁止!なんて言われたら泣いちゃいますよ… せつ菜先輩が喧嘩になる気持ちもわかります。」

 果林さんには、以前私が正体を隠している理由が期になると聞かれたことがありました。だから真っ先に答えたのでしょう。かすみさんの言っていることも最もです。

 「はい。しかも、スクールアイドルのことを『無駄なことだ』って言われて……

 それで、『大嫌い』って言ってしまったんです。それでお母さんを傷つけてしまいました。だから、謝りたいと思ってます。でも…」

 しばらく黙り込んで考えていました。お母さんにあんなことを言ってしまって、お互いどうすればいいのかわからない状態です。そこである考えが浮かび、それをその場で話しました。

 「…思えば、今もこうして皆さんと一緒に練習ができていますし、お母さんとの問題はもう時間の流れに任せてしまおうかと思いま…」

 「ダメだよ…」

 「璃奈さん…?」

 璃奈さんが私の話を遮り、私の目を真っ直ぐ見つめて続けました。

 「…それじゃあ、せつ菜さんも、お母さんも、きっと苦しいままだと思う。だから、ちゃんと話合わなきゃダメだと思う。」

 璃奈さんのお家は両親がとても忙しく、そのため家族での交流が少なかったとお聞きしたことがあります。だから、今の私の問題に対しても思うところがあるのでしょうか。

 「それでは苦しいままなのは私にだってわかります。でも、お母さんにスクールアイドルのことを解ってもらえるか不安です。それに、私自身もお母さんに嫌われてしまったように思います…」

 すると、しずくさんが私に言いました。

 「そうだ、せつ菜さん、お母さんに向けてライブをやってみませんか?」

 「しずくさん?」

 「せつ菜さんが歌っているところを見て貰えば、きっとお母さんにもスクールアイドルの良さが伝わるはずです。どうでしょうか。」

 しずくさんの提案ならもしかしたら… 確かに実際に歌っているところを見てもらうのは重要かもしれないですね。

 「そのライブ、もちろんかすみんたちも歌いますよ。せつ菜先輩のこともそうですけど、そうでなくても、やっぱり何も知らないで悪く言われるのは納得できませんから。ね、しず子。」

 「うん。」

 「かすみさん…」

 かすみさんの言う通りです。2人の話を聞いて、ますます勇気が湧いてきました、

 「それに、せっつーのお母さんは、せっつーのこと嫌いになんてなってないと思うなぁ。」

 「愛さん。」

 「うん!だから、逃げずに話せばきっと伝わるよ!」

 愛さんにも背中を押されました。すると、侑さんが私の元に近づいてきました。

 「せつ菜ちゃん、私も一緒にお母さんのところへ行くよ。」

 「侑さん、でもお時間の方は大丈夫ですか?」

 「1人よりも一緒の方が、心強いでしょ?」

 なんだか目頭が熱くなってきてしまいました。続いて歩夢さんも私の前に出てきて言いました。

 「せつ菜ちゃん、始まったのなら貫くのみ、だよ!」

 そう言うと歩夢さんは私に向かって右の拳を真っ直ぐに突き出しました。

 皆さんの顔を見ると、全員優しく微笑んでいました。もう目頭が熱いどころかではなくなり、涙が溢れてきました。

 「歩夢さん、皆さん… ありがとうございます!」

 私は涙を拭ってから、同じく右の拳で歩夢さんとグータッチをしました。

 「じゃあ、練習が終わったら行こう、せつ菜ちゃん。」

 「はい。お願いします、侑さん!」

 

chapter.3

 放課後の練習が終わった後、侑さんと一緒に私のマンションの部屋の入り口まで行きました。このときはもう変身を解き、中川菜々に戻っています。

 「やっぱり緊張します… 本当に大丈夫でしょうか…」

 「大丈夫だよ。さ、早く行こう。」

 侑さんにそう言われてから、私は恐る恐るインターホンを押しました。すると、お母さんがドアを開けて出迎えました。

 「菜々、お帰り… あれ?お友達?この前文化祭で会ったような。」

 「はい、菜々ちゃんの友達で、スクールアイドル同好会の高咲侑です。今日は、菜々ちゃんのお話しを聞いてくれますか?」

 「スクールアイドル、そう… それなら上がってお話ししましょう。」

 私達はお母さんに言われて、家に上がって話をすることにしました。

 話はリビングにて行われることとなりました。

 「お母さん、昨日はあんなことを言ってごめんなさい。それと、今までお母さんに隠れてスクールアイドルをやっていたことも改めておわびします。

 だけど私は、やっぱり侑さん達とスクールアイドルがしたい。他の好きなこともそうです。

 …どうしてお母さんは、今までそれらを禁じようとしたんですか?」

 お母さんはしばらく黙り込んでからゆっくり答えました。

 「…私は、菜々がもっと勉強や将来に役立つことに励んで欲しくて、アニメやスクールアイドルに勤しんでいると、それらが疎かになってしまうんじゃないかと思っていたの。それが菜々にとって1番良いことだと思っていた。」

 続いてお母さんは、スクールアイドルについての話をしました。

 「スクールアイドルは、小6のときにやりたいって言ったとき、『やめておきなさい』って言ったでしょ?

 それは、1番は菜々がそういうことをすれば、色んな人に注目される、その分知らない人から悪く言われたり、それで菜々の人生がめちゃくちゃになっちゃうかもしれないって思ってたからなの…」

 お母さんが話し終えた後、私はしばらく間を置いてから答えました。

 「そうだったんですね。お母さんがそう思うのは、お母さんなりに私のことを考えてくれていたからだということはよくわかります。でも、残念ですが私はそうは思わない…」

 私は続けました。

 「確かに、スクールアイドルをやっている以上、色んな人から期待されたり、あることないこと言われたり、それがプレッシャーになったりすることはあります。

 でもそれだけじゃなくて、多くの人達とスクールアイドルが大好きな気持ちで繋がることだってできるんです。それで私は侑さんや同好会のみんなと出会うことができて、一度はスクールアイドルフェスティバルまで開くことができた。それは間違いなく、私にとってはどんなものにも替え難い大切なものなんです。

 だから、それを取り上げられたり、無駄だったみたいに言われたりするのは、とても悲しいことです。」

 もう一呼吸置いて、さらに続けました。

 「他の好きなことだってそうです。日々の勉強の疲れとかを、アニメや漫画で癒したり、辛いことにも立ち向かえる力をもらったりすることができるんです。それだって、私にとっては大切なことなんです。」

 最後に私はこう言いました。

 「これからも今まで通り勉強の成績は維持しますし、生徒会長の活動も真面目に続けます。だから、私がスクールアイドルをやることを、認めてもらえませんか…?」

 しばらくしてから、お母さんは答えました。

 「…わかったわ。」

 「本当ですか?!」

 お母さんは続けました。

 「菜々は昔から頭が良くて、勉強もそれ以外のことも、私がこれくらいやりなさいと言ったところまでなんでもやってくれる良い子だった。だけど、私もそれに甘えて色々なことを押し付けて本心に目を向けようとせず、知らないうちにあなたの笑顔を奪っていたのかもしれないわね…

  そんな菜々が本当の笑顔になれる場所がスクールアイドルだって言うのなら、それを取り上げる理由はもうないわ。」

 私は思わず涙をこぼして言いました。

 「お母さん…!ありがとうございます!」

 「よかったね、せつ菜ちゃん。」

 「はい!侑さんもありがとうございます!」

 隣にいた侑さんも喜んでくれました。そして、最後にもう一つだけ大事なことをお母さんに伝えました。

 「お母さん、今度ダイバーシティで同好会のライブを開きます。そこに是非来てくれませんか?」

 「良いわよ。」

 「ありがとうございます。

 スクールアイドルらしく、歌で誠意をお見せします。」 

 

第4話

『MELODY』chapter.1

 ダイバーシティのライブ当日、私達はまず会場の準備をしていました。会場では、何やら見覚えのある人が他のお客さんよりも一足早く来ていました。

 「高咲さん!みんな!」

 「副会長!」

 生徒会の副会長です。彼女はスクールアイドル・優木せつ菜のファンなのですが、私は今、菜々モードでこの場にいるので、少し恥ずかしい相手です。

 「ライブやるって言うから、急いで来たら早すぎちゃいましたね。

 あ、会長も来てたんですね!」

 「え、ええ… 今日のライブ楽しみですね。」

 かすみさんと侑さんがやや不安そうに私の方を見ていました。

 

 やがて準備の方も終わり、他のお客さんも大勢きました。そこには、お母さんの姿もありました。

 「いよいよだね。せつ菜ちゃん。」

 「はい、歩夢さん。いつものように、お客さん達に私達の大好きをお届けしましょう!」

 「じゃあ、私は、観客席でみんなのこと見てくるからね。」

 「ここはいつもの侑ね。」

 間もなく、ライブの時間となりました。

 

幕間❸

 ダイバーシティで菜々達がライブをやるというのできてみた。スクールアイドルのライブを見るのは文化祭以来になる。

 どうやら、菜々の出番はまだ先だったらしく、しばらくは他の子達が歌っていた。

 最初にピンク髪のシニヨンの子、その次に短髪ベージュの子大きいリボンの茶髪の子金髪の明るそうな子顔にお面みたいなものを付けた子栗色ロングの大人しそうな子外国人っぽい子青い髪の背が高い子が順々に歌った。

 正直、青い髪の背が高い子と大きいリボンの茶髪の子以外は歌もダンスもあまり上手だとは思えなかった。だけど、その子も含めてみんな楽しそうに歌っていることだけは伝わってきた。とにかく歌うのが楽しくて楽しくて仕方ないって感じがよくわかる。菜々もそんな気持ちだったのかな?

 

 どうやら菜々はヘッドライナーであったらしく、他の8人が歌い終えた後で菜々の出番であることがアナウンスされた。私が立ち尽くしていると、見覚えのある子が向かってきた。

 「あ、中川さん!来てたんですね。」

 「高咲さん…?」

 「隣で見ても良いですか?」

 「ええ。どうぞ。」

 菜々の友人の高咲さんだ。私は彼女と一緒に菜々の歌を聴くことになった。

 私は思い切って高咲さんに話しかけてみた。

 「ねぇ、高咲さんは、菜々の歌が好きなの?」

 「はい、とっても大好きです!初めて聴いた時にこれだ!と思ったんです。そして、彼女の歌があったからこそ、私も夢を見つけられたんです。

 中川さんにも、きっと良さがわかると思いますよ。」

 「そう…」

 私が知らない間に、菜々は彼女の背中を歌で押してくれていたんだ… 高咲さんだけじゃない。ここに集まっている人達が、菜々やみんなの歌を楽しみにしている、それを聴いて、明日も頑張ろうって気持ちになってる。そう思うと、確かに菜々のやっていることは素敵なことかもしれないと思えた。

 「あ、いよいよ始まりますよ。」

 高咲さんに言われて、私は再びステージの方を向いた。

 

『MELODY』chapter.2

 いよいよ私の出番が来ました。

 「せつ菜ちゃん、ファイトだよ〜。」

 「ありがとうございます、彼方さん。」

 「頑張ってね。」

 「璃奈ちゃんボード、ファイト。」

 「エマさんも璃奈さんも、ありがとうございます。」

 私はそのままステージの方は向かいました。

 

 ステージまで行く途中、ライブに来ている皆さんのことを少しだけ考えていました。

 私の後ろには、普段一緒にスクールアイドルとして頑張っている皆さんがいる。一度衝突したけど、今は同好会を引っ張ってくれているかすみさん、自分だけの面白い世界を持っているしずくさん、実は周りのことをよく観察している璃奈さん、皆さんを暖かく包み込んでくれるエマさん、良く寝ているけど実はとても頑張り屋な彼方さん、私をライバルだと認めてくれる果林さん、いつも皆さんを明るくしてくれる愛さん、私をきっかけにスクールアイドルを始めてくれた歩夢さん

 客席の方には、スクールアイドルじゃないけど、私のことを応援してくれる人がいる。私の大好きを受け止めてくれた繋いでくれた侑さん、今まで私を大切に育てて来てくれたお母さん、そして、いつも私を応援してくれて、共に夢を見てくれるファンの皆さん…!

 みんな、私の大好きな人達ばかりです。そんな人達が私の背中を押してくれる限り、怖いものなんてありません!

 

 私はステージに立ち、まず一言皆さんに伝えました。

 「今日は私達のライブに来てくれてありがとう!この歌は、誰よりも味方でいて欲しい人に届けます。」

 ステージに夕日が差し込み、同時に曲名を告げました。

 「それでは聴いてください!『MELODY』!」

f:id:kanehitoSUMIDA:20210131181102p:image

 前奏が始まるのと共に、観客席の皆さんのペンライトが赤一色に染まりました。空も夕焼けに染まり、空も地上の皆さんも私の背中を押してくれている気がしました。

 さぁ、もうすぐ歌い出しです!

好きなこと私だってここに見つけたんだ

力いっぱい頑張れるよ本当の自分だから

誰よりも味方で いてほしいあなたへ

心の奥まで届きますように 今日も信じて歌うよ!

 

走り抜けた想いが心を染めてまっかっか

涙飛んでった

道は不確かだけど好きだからできる

私らしく輝いていける気がして

光が差し込んだ これから先もずっとステージを照らすように

強く願い込めた歌を あの空までほら届け!!

 ここからさらにヒートアップしていきます!

『なんで私のことわかってくれないんだろう?』

言葉にして初めてわかり合える

 歌っている途中で、お母さんの顔が少し見えました。どうやら侑さんの隣で見てくれているみたいです。2人とも、精一杯声を出して応援してくれています。他のファンの皆さんも同じです。

 私の歌も、いよいよ大サビに突入します!

抱きしめてた想いがここにずっとあったんだ 空にはじけてった

真っ直ぐ伝えることももう怖くないよ

これからはなんでも話せる気がして

 

光が差し込んだこれから先もずっとステージを照らすように

強く願い込めた歌をあの空までほら届けーーーーーー!!!!!!!!!

 

エピローグ

 ライブは無事に終了し、ダイバーシティには私と同好会の皆さん、そして、お母さんだけが残っていました。

 「お母さん、どうでしたか?」  

 まずはお母さんにライブの感想を聞いてみました。

 「とっても素晴らしかったわ。これが菜々が大切にしてきたものなのね。」

 涙を拭いながら答えてくれました。同時に、私以外の皆さんの歌の感想も言っていました。

 「他の皆さんも良かったわ。スクールアイドルってやっぱりすごいのね。」

 皆さんもニコニコしています。

 すると、果林さんから質問がありました。

 「せつ菜、これでお母さんにもスクールアイドルをやるのを認めてもらえたわけだけど、学校のみんなにも正体を明かしちゃう?」

 それについては即答でした。

 「それはしません。

 確かに、もう正体を隠す必要はなくなったかもしれないですが、やっぱりステージの上ではちゃんと『優木せつ菜』でいたいですし、見てくれる人にもそう思ってもらいたいです。」

 これが私の信条です。それに、正体を明かしたら、特に副会長なんかは夢が壊れてしまいそうな気がしますから。

 私は続けました。

 「だからせつ菜の正体が菜々だということは、皆さんと、そしてお母さんとの秘密です。」

 そう言ってお母さんの方にも微笑みかけると、お母さんも微笑み返してくれました。

 ここで愛さんからある提案がありました。

 「そうだ!今日うちの店でライブの打ち上げやろうよ!それで、せっつーがお母さんと仲直りできたこともお祝いしようよ。」

 愛さんはお母さんの方を振り返って続けました。

 「もちろん、中川さんも一緒で。」

 「え?いいの?」

 「はい、美味しいもんじゃ焼き、ご馳走しますよ!」

 こうして私達は、愛さんのお店に向かうことにしました。

 

 道中で私は、侑さんとお話ししていました。

 「お母さんとの出来事で、一つ思ったことがあるんです。」

 「何?」

 侑さんに聞かれて、私は続けました。

 「私は、自分の大好きも、他人の大好きも否定しない生き方を目指してきました。でも、自分の大好きをわかってもらうのも、他人の大好きを理解するのも、とっても難しいことなんですよね。」

 「うん。」

 「だけど、相手の大好きを受け止めて、それをわかろうとする努力は、やめたくないと思いました。それは同好会の皆さんにも、お母さんにも、ファンの皆さんに対しても一緒です。」

 「せつ菜ちゃんらしいね。」

 侑さんの返事を受けて、また続けました。

 「それでも、その努力をしたとしても相手と自分の大好きなことがわかり合えるかどうかはわからない。

 自分と相手の価値観が合わなくても、それをわかった上で自分の好きなことを続けるためには自分の気持ち貫かなければならないこともあるんだなと思いました。」

 侑さんはしばらく私の方を見つめてから答えました。

 「そっか。でも、それだって大事なことだと思う。せつ菜ちゃんはそれでいいんじゃないかな。」

 「そうですよね。ありがとうございます。」

 そして私は、一度皆さんの方を振り返って言いました。

 

 「皆さん…!」

 私が呼びかけると、皆さんは私の方を向いてくれました。

 「私の“大好き”を、受け止めてくれてありがとう。」

 

ぼくがかんがえた最強の、アニガサキで三船栞子を出す上での改変ポイント

 2020年12月をもって虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメ版、通称『アニガサキ』が完結しました。製作陣の虹ヶ咲愛に満ちた素晴らしいアニメでした。

 もしもアニガサキ2期があるとしたら、原作スクスタでも登場した追加メンバーの三船栞子も(実際に出るかどうかは別として)出てくる可能性があります。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210110102231j:image

 しかし筆者は、アニガサキで栞子を出す上で、スクスタのままのキャラ造形でははっきり言って厳しいと思います。実際にスクスタでの彼女の行動も未だに賛否あり、筆者自身も彼女のことを快く思っておりません。なので今回は、『アニガサキに栞子を出すならここを変えた方がいいんじゃないかな』ということを筆者なりに考えて書いていきたいと思います。

 以下は栞子推しには不快な思いをさせるかもしれません。それでも構わないよという方は歓迎します。

 

目次

 

①性格面について

 まず栞子の特徴を簡単に述べると以下のようになります。

  • 虹ヶ咲の一年生
  • 三船財閥を運営している一家の次女
  • 休日はボランティアに出かけている
  • 優木せつ菜から交代する形で生徒会長に就任
  • 他人の適性を見抜く能力がある。しかし、そのことで他の生徒を転部させたり、部活動に入るのに適性試験を実施しようとしたりするなどの押し付けも目立った
  • 姉・薫子がスクールアイドル関連で何か挫折をしたらしく、加入前はスクールアイドルにいい感情を抱いておらず、同好会を廃部にまでしようとしていた

 以上になります。

 

 自分はまず、この適性云々の話を押し付ける部分を“無し”にするべきだと思います。舞台となる虹ヶ咲学園は、自由な校風を売りにしております。主人公チームたるスクールアイドル同好会も、バラバラな価値観が同じ場所で共存する場所であることをストーリー全体を通して描いてきました。そのために、舞台設定からして彼女の考えが生きる土壌はないと思います。何よりも『私の考えが正しいのだから言う通りにしろ』というスタンスでは視聴者からの共感も得られにくいと思うからです。

 一方で、休日はボランティアに出かけているなど、『世のため人のために何かがしたいと思って行動している』という部分もあります。アニメではそこをもっとプッシュするべきだと思います。スクスタ劇中でも、一応保育園(もしくは児童施設)のボランティアに参加している描写があり、そこで子供達に優しく接している様子がありましたが、アニメに出すならそういった面の方を強調するべきだと思います。『世のため人のために働く』といっても、スクスタのように自分が正しいと思うことを他人に押し付けるのではなく、他人のために自分ができると思うことを率先して行うという風にすれば、視聴者受けは良さそうだと思います。

 

②生徒会長交代劇について

 栞子といえば、せつ菜と生徒会長選挙で戦い、その末に会長の座についたことも挙げられます。しかしその交代劇も、壇上でせつ菜を『この人は自分の大好きなことを我慢して生徒会長をやっている、だからそんな人に務まるわけがない』と、せつ菜が他の生徒に自分の正体を明かせないという弱みにつけ込んだ発言をして個人攻撃し、せつ菜を黙らせて勝利という卑劣極まりないものでした。こうした討論の場やディベートにおいてこのように個人攻撃や相手の人格否定を行うことは、本来ならば反則・マナー違反となります。また、このとき栞子は『適性』の一点張りだったのに対し、むしろせつ菜の方が『学校生活を良くするアプリを作る』と具体的な政策を挙げていたために尚更納得できませんでした。

f:id:kanehitoSUMIDA:20210110104603j:image

 加えて選挙自体も、全校生徒の意見を集めて会長をリコールするわけでもなく、理事会に栞子自身が掛け合っただけでせつ菜をリコールできたという不自然なものでした。その理事会との関係についても、栞子が虹ヶ咲の理事長と旧知の中であったことものちに判明しました。このことから栞子には理事長とのコネクションがあったからイレギュラーな選挙を通すこともできたのではないかという疑いも浮上し、もしもそれでせつ菜の首が斬られたと思えば尚更印象が悪かったです。

 そもそも生徒会長であったせつ菜が栞子に敗れ、そんなせつ菜に勝った栞子が同好会に入部しスクールアイドルと生徒会長を同時にやるようになったという事実は、せつ菜の株を下げていることになります。また、ストーリーの途中でせつ菜が生徒会長を辞めされられたことにより、『正体不明のスクールアイドル・優木せつ菜の正体は生徒会長だった』というせつ菜のキャラクター性にも傷が付けられました。

 

 筆者はアニガサキに栞子を出す上で、この生徒会長選挙の下りも“無し”にするべきだと思います。

 『じゃあ栞子の生徒会長設定どうするんだよ』という意見もあるかと思いますが、筆者に考えがあります。以下は自分が考えたストーリーになります。

 まず、せつ菜がスクールアイドルをやっていることが両親にバレた後で両親を説得し、その後もストーリー終盤まで生徒会長を続ける。そうしているうちに、せつ菜の生徒会長業務が任期満了を迎える。

 そこで、せつ菜が次期会長候補に栞子を推薦し、やがてバトンタッチする。

 これならせつ菜の株を下げないと思いますし、栞子の生徒会長設定をアニメでも通すことができます。『これでは栞子の生徒会長業務がしっかり描かれないだろ』という意見もあると思いますが、引き継ぎのところをしっかり描くなり、卒業式のシーンがあるなら在校生代表として挨拶をさせるなりすればいいと思います。もちろんこれまでに、栞子がせつ菜も生徒会長の肩書を譲っても良いと視聴者に思ってもらえる人物として描いていることが前提です。

 

③スクールアイドルと姉との確執について

 栞子は姉・薫子がスクールアイドル関連で何か挫折をしたらしくそのことでスクールアイドルにいい印象を抱いておらず、姉のような人は見たくないという気持ちから一時は同好会を廃部にまでしようとしていました。

 スクスタにおける薫子は、アニガサキでも行われたイベントである『スクールアイドルフェスティバル』の初代主催者でしたが、アニガサキではすでに主人公・高咲侑の発案で行われており、三船姉妹の出る幕は無さそうに見えます。もし栞子をアニガサキで出すのなら、そこも改変する必要があります。

 

 筆者ならどうするかというと、以下のようにします。

 薫子はスクフェス主催者ではなくスクールアイドルという設定で登場させる。薫子はスクールアイドル活動で挫折したために妹・栞子はスクールアイドルにいい印象を持っていない。でも、姉のことを近くで応援していたこともあり、本当はスクールアイドルが好きで同好会にも興味がある。しかしその姉の挫折も見ていたために、自分でも『私にはスクールアイドルの適性がありません』と思い込んでいる。そこで侑達に背中を押され、やがて同好会に入部する。

 

 逆のパターンとして、薫子を凄腕のスクールアイドルとして登場させても面白くなるかと思います。

 姉・薫は凄腕のスクールアイドル。栞子も姉の影響でスクールアイドルをピンでやっていたことがあるが鳴かず飛ばずで挫折してしまい、順風満帆でスクールアイドルをやっていた姉に劣等感を抱いている。そのため、本当はスクールアイドルが好きで同好会にも興味があるが『私にはスクールアイドルの適性はありません』と考えている。そこで侑達に背中を押され、やがて同好会に入部する。

 

 こうすれば、アニメにも三船姉妹を違和感なく登場させることが可能だと思います。また、同好会を廃部にしようとした件については、普通に印象が悪く、モブが大概スクールアイドルに良心的だったアニガサキでそういうことをすれば、間違いなくヘイトを溜めるでしょう。そもそもアニガサキでも、序盤で廃部騒動があったため、内容被りのことを考えても“無し”にするべきだと思います。何より、もしアニメ2期で栞子が登場するにしても、スクールアイドルフェスティバルを行ったことがすでに同好会の実績として残っているため、役に立たないから同好会は潰すという理屈には無理が生じます。

 

終わりに

 以上が、アニガサキで栞子を出すならこうした方が良さそうだということを自分なりに考えた結果となります。しかし、実際に出るかどうかはわからず、出たとしてもここに書いたようになるとは限らないため、ネタの範疇にとどまります。

 

 まとめると、『不快要素をオミットして良い部分を伸ばしていこう』ということになります。虹ヶ咲は案外そうでもなかったものの、「ラブライブ!」シリーズで媒体ごとのキャラの特徴・性格の違いがあることは今更な話でもあるため、これぐらいの改変はやってもいいんじゃないかとも思います。

 

 それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。