澄田さんは綴りたい®︎

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澄田さんは広めたい第7話『ウマ娘シンデレラグレイ』

 初めまして。初めてではない方はお久しぶりです。好きなウマ娘ライスシャワー、澄田兼鈞と申します。

 筆者が好きな作品を紹介する『広めたいシリーズ』も、第6話に入りました。今回紹介する作品はこちら。

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  ウマ娘 シンデレラグレイ

 

 美少女になった競走馬達の活躍を描く「ウマ娘」のスピンオフ漫画です。本作は、芦毛の怪物』の異名で知られ、現実世界でブームとなったオグリキャップの物語を描いています。現在、週刊ヤングジャンプで連載されており、次に来るマンガ大賞で2位にランクインしました(2021年現在)。

 シナリオはウマ娘のテレビシリーズと同じ杉浦理史氏、作画は久住太陽氏が務めます。企画はテレビシリーズのプロデューサー・伊藤隼之介氏が務めました。

 序盤は地方競馬をモデルにした笠松トレセン学園(レースで走るウマ娘の養成校)の話をやり、やがてトゥインクルシリーズでオグリキャップが活躍していく様子が描かれます。

 実は、過去にも当ブログでこの漫画を紹介しましたが、今回はより踏み込んだ紹介をしたいと思います。

シビアで苦い、だけど可愛い、ウマ娘の世界-「ウマ娘 シンデレラグレイ」 - 澄田さんは綴りたい®︎

 前置きはこれくらいにして、見所の紹介に移りたいと思います。

 

目次

 

1.あらすじ

 ウマ娘。それは、別世界の輝かしい名前を受け継いだ少女達。瞳の先にあるゴールを目指して、彼女達は今日も走り続ける。

 舞台は岐阜県羽島郡に位置する笠松町。そこでもトレセン学園があり、ウマ娘達が走っていた。しかし、中央ほど設備が整っておらず、輝かしい活躍をするウマ娘もいない。そのためにトレーナー達の士気も上がらない。そんな中、1人の少女が笠松トレセン学園に入学してくると、事態は一変する。彼女の名は…

 

2.キャラクター・設定

①主な登場人物

オグリキャップ

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『立って走る… それだけで、私にとっては奇跡だ。』

 ゲームをやっている方はご存知『芦毛の怪物』。本作の主人公。

 マイペースで純朴な性格。食事は大食いで、学園の食糧庫を切らすほど食欲旺盛。一方、レースでは人並外れた才能を発揮する。最初の頃は才能のままに走るだけであった。しかし、トレーナーやライバルとの交流を通じ、目標があるからこそ強くなれることや、他人の期待を背負って走る意味を学び、精神的にも成長していく。

 モデルは平成三強に数えられ、平成初期の競馬ブームの立役者となった名馬。現実世界で社会現象となった。

 

ベルノライト

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『なんで、そんなに走るの?』

 笠松トレセン学園の生徒。食堂でオグリに自分の食事を分けた後から、彼女と仲良くなる。実家がスポーツ用品店で、そこで培った知識を活かしてオグリをサポートし、彼女とは良き相棒同士になる。しかし、レースの資質はなく、その道は諦めた。

 元ネタは笠松時代にオグリと同期だった馬のツインビー。スピンオフのキャラでありながら、明確にレース以外の道を選んだ初のウマ娘になるという快挙を果たした。

 

北原穣

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『俺と一緒に、天下を取らないか?!』

 笠松トレセン学園に勤務するトレーナー。(またの名をキタハラジョーンズ。)スターになり得るウマ娘笠松にいないために、仕事のモチベーションが上がらない冴えないおじさん。夢は自分の教え子を『東海ダービー』に出すこと。

 学校の選抜レースでのオグリの走りを見て、彼女にスター性を見出す。そのままオグリをスカウトし、彼女のトレーナーとなる。本作ではオグリの活躍以外にも、北原の成長も物語の重要な要素となる。ある意味で本作のもう1人の主人公。

 

フジマサマーチ

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『貴様には、負けん!』

 笠松トレセン学園の生徒。真面目でストイックな性格。特待生であり、成績優秀。そのため、入学当初からトレーナー陣を始め、周囲の期待が厚い。

 デビュー戦でオグリと競争してから、彼女をライバル視するようになる。

 元ネタは笠松時代にオグリと同期だったマーチトウショウ

 

シンボリルドルフ

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『他の匹儔を許すな。我々の目指すべきは、常に頂点だ。』

 ご存知、七冠のレコードを持つ『絶対皇帝』。トレセン学園の生徒会長。本作ではすでに競技人生を引退しており、次世代のスターの誕生を待ち望んでいる。ゲームやアニメよりもシリアスな一面が強調されている。

 ある日、オグリのレースを目の当たりにし、それに感銘を受けて彼女を中央にスカウトする。しかし、それは栄誉なことである一方で北原にとっては夢を壊される誘いでもあり…。

 モデルの競走馬は、本家のテレビアニメ2期で主人公を務めたトウカイテイオーの父親にあたる。

 

マルゼンスキー

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『走ったレースに後悔はない。あたしはあたしにできるだけのことはやった。』

 ご存知、『スーパーカー』の異名を持つ大逃げを得意とするウマ娘。本作では競技人生を引退し、ルドルフの補佐をしている。おっとりとした優しいお姉さん。

 現役時代、とあるレースに出られなかったことを心残りに思っている。そのために今のレースの規則を疑問視している。

 モデルとなった競走馬はウマ娘化されているものの中で一番の古株。また、アニメで活躍したスペシャルウィークライスシャワーの祖父にあたる。

 

 

タマモクロス

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『おもろいやん。その顔、覚えとくで。』

 関西弁で喋る、明るく快活なウマ娘。オグリと同じく芦毛。偶然笠松を訪れたときにオグリのレースを見る。芦毛繋がりということもあり、その日からオグリに対抗心を燃やす。

 モデルになった競走馬は、中央競馬自体のオグリキャップのライバル。また、「みどりのマキバオー」のモデルという説もある。

 ゲームでも実装が望まれているが、なかなか実現しない…かに思われていたが、2021年12月、ついに育成ウマ娘として登場した(2021年現在)。

 

②用語・設定

トゥインクルシリーズ

 全ウマ娘達の憧れの舞台となるレースの総称。通称『中央』で、URAという組織が運営する。原作のゲームやテレビアニメの舞台となり、「シンデレラグレイ」でも途中からこちらに舞台が移る。

 

ローカルシリーズ

 トゥインクルシリーズとは違い、URA主体ではない地方のレース。現実世界の地方競馬にあたる。本作では現実のオグリキャップのキャリアの通りに序盤の舞台となる。

 

トレセン学園

 ご存知、日本ウマ娘レーニングセンター学園。レースで活躍するウマ娘の養成校。ゲームやアニメで主人公達が在籍している。

 地方でもウマ娘の学校が存在し、本作の舞台はそのうちの一つである笠松トレセン学園。当然ながら、トレセン学園の設備一つとっても中央と地方ではレベルが違う。

 

URA

 正式名称は、『umamusume race association』。トレセン学園のやトゥインクルシリーズの開催を行う組織。モデルはもちろんJRA

 

ウィニングライブ

 ご存知、レースで勝ったウマ娘がファンに感謝を伝えるために行うパフォーマンス。

 

3.シンデレラグレイの見所

①豪快な画風で魅せるレースシーン

 レースシーンが見所である部分は、他のウマ娘のコンテンツと共通します。シンデレラグレイは漫画であるため、止まっている絵としてレースシーンが展開されます。そのレースシーンも、久住氏の豪快な画風のおかげで止め絵ながらも迫力のあるものに仕上がっています。

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 また、レース中にウマ娘達が見せる鬼気迫る表情も、レースの迫力を際立たせています。

 

②苦くも熱いストーリー

 ウマ娘はゲーム、アニメ共に『友情・努力・勝利』の三原則を大事にしたスポ根であり、シンデレラグレイでもそれは健在です。

 シンデレラグレイでは、その他にも地方と中央の格差、躍進にも代償が伴いそれに無関心ではいられない様子などのシビアな面が描かれます。あまり細かく書くとネタバレになるので避けますが、特に笠松編のラストランは本作を象徴するシーンだと思います。

 

③時折見せるコミカルさ

 シリアスばかりではなく、コミカルなシーンもかなり用意されています。オグリキャップの天然な性格がギャグ展開に作用しており、作品の清涼剤になっております。

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 個人的には、オグリキャップが初のウィニングライブで盆踊りを踊るシーンで笑いました。

 

④シンデレラグレイ初登場のウマ娘

 本作では現実のオグリキャップと同期だったヤエノムテキサクラチヨノオーメジロアルダンシリウスシンボリが登場しています。彼女達はウマ娘としては、ゲームやアニメに先駆けての登場となります。


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 彼女達はまだアニメやゲームではあまりスポットを当てられておらず、大々的に活躍するのはシンデレラグレイが現在中心となっております。そのようなウマ娘達が登場するところも、楽しめる要素になっております。

あとがき

 今回は再び「ウマ娘シンデレラグレイ」を紹介させていただきました。

 ウマ娘が好きな人にも、ウマ娘を知らない人にもおすすめできる漫画だと思います。ぜひ読んでみてください。

 まだ、巻数は少ないですが(2021年現在)、これからのストーリーが楽しみです。

 それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。