澄田さんは綴りたい®︎

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虹ヶ咲アニメと同じスタッフの作品の感想まとめ②

初めまして。初めてではない方はお久しぶりです。澄田兼鈞と申します。

 

2019年、「ラブライブ!」シリーズの虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の1stライブにて、虹ヶ咲がアニメ化されることが発表されました。翌年2020年の1月には、監督が河村智之シリーズ構成が田中仁キャラクターデザインが横田拓己であることもわかりました。そこで、彼らが関わった作品を一部見てみたことがあります。前回はその中で、「ゆるキャン△」、「三ツ星カラーズ」、「GO!プリンセスプリキュア」を見た感想を記事に書きました。

虹ヶ咲アニメと同じスタッフの作品の感想まとめ - 澄田さんは綴りたい®︎

 

今回は、その3人が関わったアニメとして、新しく「対魔導学園35試験小隊」、「幸腹グラフィティ」、「八月のシンデレラナイン」を見てみたので、その感想を書いていきたいと思います。

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目次

 

1.対魔導学園35試験小隊

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富士見ファンタジア文庫より刊行されている、柳実冬貴氏によるライトノベルが原作の2015年秋アニメ。全12話。製作はsilver link。虹ヶ咲アニメで監督を務める河村智之氏は、ここで監督をやっていました。

 

①あらすじ

魔法と対峙するために銃を使える人間が重宝される世の中において、その銃が全く使えないにもかかわらず、魔法を悪用する者を倒す事を生業とする「異端審問官」を目指す少年・草薙タケルと、彼が隊長を務める「第35試験小隊」に所属する4人+αの曰くありげな少女たちの奮闘を描く。

 

②感想

大まかな内容は、少しミリタリ要素のある能力バトルモノであり、ハーレム系ラブコメであるといった感じで、ライトノベルでは割とよく見かける話だなと思います。悪役の造形も、この手のライトノベルでは割と見る感じであったと思います。

話の方は、主人公タケルが自分の隊に所属するヒロイン達の問題を解決したり、肩を並べて共闘したりして絆を深めていくことがメインな内容となっております。最終回付近でタケルの妹キセキを救出する辺りの展開は中々盛り上がりました。しかし、対魔導学園の理事長や、かつてヒロインの1人であるマリを保護していた悪い魔法使いのことなど、未回収の謎も多く、12話では上手く描ききれない部分もあったように思います。

戦闘シーンは、主人公や一部の悪役がレリックイーターという変身ヒーローのような形態になって戦うことが多く、そこではCGを使います。その割には激しいアクションが多い訳でもなく、もっと盛り上がりが欲しかったという印象です。最終回でレリックイーターの鎧がパワーアップしますが、特に戦い方が変化した訳でもありませんでした。非変身メンバーの戦闘については、バトルアニメとして平均的な良さはありました。日常パートの方は、ヒロイン達の可愛さが際立っていました。あと、サービスシーンも割と充実してました。ただ、先ほども触れたようにライトノベル原作アニメとしては割とよく見るタイプの話なためか、作品として尖った部分にはやや欠けるなと感じた点もあります。

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ヒロインを可愛く描くということにおいては、同じくsilver link製作で河村氏が監督を務めた2018年アニメの「三ツ星カラーズ」で上手く活きてていたように思います。

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「対魔導」と違って日常系アニメであるため戦闘シーンは特になく、女の子を可愛く描くことが徹底されていたと思います。こちらは、主人公達が小学生だから許してやれると感じる描写や台詞回しがいくつかあったように思いますが、そこもこの作品の尖った部分であると捉えられる気がします。「対魔導」と「三ツ星カラーズ」では、原作の特色の違いもあるのでしょうが、自分はそう思いました。

三ツ星カラーズ」の詳しい紹介は、冒頭のリンクにあるこの記事のシリーズ第1弾にあるので、そこをご覧ください。

 

2.幸腹グラフィティ

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まんがタイムきららミラクで連載されていた川井マコト氏による漫画(完結済み)が原作の2015年冬アニメ。製作はシャフト。全12話。虹ヶ咲アニメでキャラクターデザインを務める横田拓己氏は、ここで総作画監督の1人をやっていました。

 

①あらすじ

主人公の町子リョウは中学二年生にして一人暮らし。祖母直伝の料理の腕前はかなりのものであったが、その祖母が他界してしまい、すっかり味が落ちてしまっていた。そんな折、はとこで同い年の森野きりんが訪問。自然に振る舞った寄せ鍋はとてもあたたかく、おいしかった。料理の腕が落ちていたのではなく、独りで食べていたからおいしくなかった、と気付くのだった。

 

②感想

きらら系では定番の日常系の作品。「けいおん!」はバンド、「ゆるキャン△」ならキャンプ、「ごちうさ」なら喫茶店と、きららの日常系は様々な題材で作品同士の差別化を行っていますが、この作品では家庭料理を題材にしています。

内容について率直な感想を言わせてもらうと、とても面白いアニメだと思いました。祖母を亡くして落ち込んでいた主人公のリョウが、はとこのきりん、友人の椎名さんを始めとする周囲の人達との食事を通した交流によって、『幸せ』の形を再確認していくところが素晴らしいと感じました。特に、流しそうめんの話、オムライスの話、サンマの丸焼きの話が印象的でした。サンマの丸焼きの話では、いつもリョウの料理を楽しく食べているきりんと椎名さんがリョウに恩返しをするべくサンマの丸焼きを作るといったことがあり、ただ一緒にご飯を食べて楽しいだけでなく、食べること以外にも作ることを含めて、お互いの自立性をもって料理の素晴らしさを共有するということが描けていたと思います。また、筆者も料理をすることが好きなので、その意味でも楽しめました。

ただ、食事のシーンで独特の演出が見られるため(具体的に言うと食べ方)、割と好き嫌いが分かれると聞いたことがあります。どのような感じかというと、食戟のソーマ」という料理漫画の実食シーンを大幅にマイルド化した感じ、でしょうか…(流石にソーマみたいに服は脱げません)。ですが、自分はそこも含めて楽しく見ることができました。

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料理のパートも、口頭で説明が行われる上に尺の都合もあって細かい手順の説明がだいぶ簡略化されていますが、とても参考になりました。

その他にも、坂本真綾氏が歌うオープニングテーマも素敵でした。

 

虹ヶ咲アニメの横田氏も加わっていた作画の方はというと、女の子たちも可愛く描けていて、料理も美味しそうでした。虹ヶ咲には料理が得意な上原歩夢、近江彼方がいるため、その料理シーンがあるとすれば美味しそうに描いてくれそうだなと期待しています。

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3.八月のシンデレラナイン

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株式会社アカツキKADOKAWAによるスマートフォン向けの美少女野球ゲームが原作の2019年春アニメ。製作はトムス・エンタテインメント。全12話。虹ヶ咲アニメでシリーズ構成を務める田中仁氏は、ここでもシリーズ構成をやっていました。また、シナリオについては、シナリオチームという体制をとっており、田中氏の他にも3人の脚本家が携わっています。

 

①あらすじ

市立里ヶ浜高校に入学した有原翼は、野球部のないこの学校に「女子硬式野球部」を立ち上げる。そこに集うのは、野球にはじめて触れる少女や、一度はプレーをあきらめた少女、高い壁に挑み続ける少女……。時にぶつかり、競い、支え合って、里高女子野球部は青春を駆け抜ける!世界で一番あつい夏がはじまる。

 

②感想

女子野球という、スポーツアニメとしても、現実のスポーツから見てもかなりマニアックな題材を扱った作品です。自分は原作のゲームをプレイしたことがないため、このコンテンツに触れるのはアニメからになります。

内容についての感想は、スポ根モノらしく友情、努力、勝利の3本柱を軸にした熱いストーリーでした。主人公が大きく目立っているかというとそうでもなく、他のメンバーも均等に見せ場があるため群像劇色がかなり強いなとも思いました。また、主人公のポジションがショート(遊撃手)というところも、野球アニメとしては珍しかったと感じています。

メンバーの描写では、各メンバーの得意なことや野球に対する考え方などがわかりやすく描かれており、『このキャラはこういう人なんだ』という特徴を上手く掴むことができました。特に印象に残っているのは、プロ志望でひたすら野球にストイックな東雲龍、チームの作戦参謀である鈴木和香、野球初心者でも親友の翼やみんなに追いつきたいと励んでいた河北智恵、重たい家庭事情があった倉敷舞子です。主人公の翼も、最初は楽しく野球をやることをひたすら考えていたのが、スタメン選びなどを通してキャプテンとしての自覚が芽生えてくるところも良かったなと思います。

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東雲龍

 

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(鈴木和香)

 

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(河北智恵)

 

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(倉敷舞子)

 

このように、話が素晴らしくお気に入りのメンバーが見つかりやすかった中で、アニメの作画が安定しなかったことが玉に瑕と感じています。顔の作画が崩れていたり、投球やバッティングのフォームがやや拙いと感じる面、背景では不自然にビラビラしているカーテンなどがありました。作画の力は本当に大事で、綺麗で安定した作画は話のリアリティを強固なものとし、筋書きに粗があろうがなかろうが視聴者を作品世界により引き込んでいきます。「八月のシンデレラナイン」のアニメは、シナリオが素晴らしいだけにそこが少し勿体無いと感じました。ちなみに、円盤では修正されているそうです。

そのストーリーについても、スポーツモノであるだけに、日常パートよりも練習や試合のシーンがもっと必要だと思ったため、無理難題を申すようですがもう1クールくらい欲しかったなという印象も抱きました。また、このアニメでは合計11人のキャラが野球部に入りますが、彼女達をもっと掘り下げるという観点からも、もう1クール欲しいなと思いました。

ただ、先ほども書いたように、キャラの魅力はわかりやすく伝わってきたので、脚本の田中氏は個々のメンバーの特色がはっきりしている虹ヶ咲でも各キャラを魅力的に描いてくれると期待しています。

 

余談ですが、「八月のシンデレラナイン」の原作ゲームでは、プレーヤーが監督としてチームを率いるそうです。アニメ版にその監督は登場しませんでしたが、もし登場していたら、それこそ虹ヶ咲アニメのあなたちゃんのようなポジションになっていたのかなと思います。

 

4.終わりに

以上が、今回挙げた3作品を見た感想です。今回は、虹ヶ咲アニメのスタッフが関わった作品として、前回の記事で触れた「ゆるキャン△」、「三ツ星カラーズ」、「GO!プリンセスプリキュア」に続き、「対魔導学園35試験小隊」、「幸腹グラフィティ」、「八月のシンデレラナイン」の感想を書かせていただきました。前回の記事で挙げた作品に通じる点や、虹ヶ咲アニメで活かせそうな作風がまた見られました。

これらを見た上で虹ヶ咲アニメの内容がどんなものかと予想すると、女の子が可愛いのは勿論のこと、過去の「ラブライブ!」シリーズに比べてより群像劇色が強くなりそうだなと思います。虹ヶ咲アニメに向けての「ラブライブ!」シリーズの振り返りの記事もありますので、過去の「ラブライブ!」シリーズと虹ヶ咲の比較はこちらをご覧ください。

虹ヶ咲アニメに向けてラブライブ!シリーズを振り返りたい - 澄田さんは綴りたい®︎

 

虹ヶ咲では、アニメのあなたちゃんの名前が決定した他、いよいよアニメーションMV付きシングルの発売日が発表されましたね。

 

 

全員集合絵のジャケットも可愛いですね。

いよいよ河村智之氏達の作風が「ラブライブ!」で本格的に見られるということです。今回と前回の記事で挙げた6作品を踏まえて、このアニメーションMVを見てみたいと思います。おそらく、ここで虹ヶ咲のアニメのライブパートがおおよそどんなものかがわかると思われます。また、「ラブライブ!」シリーズにおいてソロ曲のMVは初めてであるため、そういう意味でも楽しみにしています。

それから、あなたちゃん改め高咲侑も、どんなキャラになるか楽しみですね。

後は、アニメの放送時期が気になるところですが、それがわかるのはもう少し先になりそうな気がします。

 

それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!