澄田さんは綴りたい®︎

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虹ヶ咲アニメに向けてラブライブ!シリーズを振り返りたい

皆さんはじめまして、澄田兼鈞と申します。はじめましてじゃないお方は久しぶりです。

先日、『虹ヶ咲アニメに向けての予習まとめ』という、ラブライブ!シリーズの虹ヶ咲学園のアニメと同じメインスタッフの作品をいくつか見た感想をまとめた記事を上げました。

虹ヶ咲アニメと同じスタッフの作品の感想まとめ - 澄田さんは綴りたい®︎

 

上記のリンクの記事に上げたアニメを見終わった後、今度は「ラブライブ!」シリーズの振り返りがしたいと思うようになりました。今年(2020年)1月のラブライブ!フェスにもライブビューイングで参加していたため、また「ラブライブ!」シリーズのアニメを見たいと思っていたこともあり、また見てみることにしました。ここでは、その感想を書くと共に、虹ヶ咲のお話は今までのシリーズとどういう違いが出るか自分なりに考えてみた点も書いていきたいと思います。また、この記事を読んでくださった「ラブライブ!」シリーズのファンの皆様と一緒に、ここで各シリーズの魅力を再確認できたらいいなと思います。

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目次

 

1.ラブライブ!(μ's編)

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ラブライブ!」シリーズの記念すべき第1作目。監督は京極尚彦氏、シリーズ構成は花田十輝氏、キャラクターデザインは室田雄平氏が務めました。

内容は、主人公高坂穂乃果が母校の音乃木坂学院の廃校を救うために、幼なじみの南ことり園田海未と共にスクールアイドル・μ'sを結成し、少しずつ仲間を集め、廃校を救い、最終的にスクールアイドルの甲子園・ラブライブ!で優勝し、やがてμ'sが解散するまでの話を描いています。

 

自分がこのμ'sのアニメがどういう話であったのかを考えるようになったのは、後述する「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメを劇場版まで見終わってからであったような気がします。μ'sのお話には、恥ずかしがり屋の海未音楽が好きだけどその気持ちをうまく形にできなかった真姫自分は女の子らしくないと思っていた凛アイドルに憧れて入るけれどそれを行動に移せなかった花陽アイドルになる夢を一度諦めたにこ学校を救うために肩肘を張ってやりたいことに正直になれなかった絵里といった具合に、何かを行動に移すのを躊躇いがちな人や、挫折から立ち直れなかった人が多くμ'sに集まって来ます。それを穂乃果が、『人間その気になればなんだってできる(※1)』という風に導いていったり、彼女ら自身がそのトラウマを克服するように促したりして、『不可能はちゃんと乗り越えられる』ということを伝えたかったように思います(そんな穂乃果やμ'sも、アニメ一期終盤で一度挫折を経験します)。

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劇場版では、アニメ二期終盤で決意した通りμ'sを終わりにすることを決めつつも、次世代のスクールアイドルに夢を託していきました。そのようにして伝説となっていく生き様にも感動しました。そして、μ'sから託された夢を他のスクールアイドルが繋いでいきます。今のAqoursや虹ヶ咲もその一つです。

 

2.ラブライブ!サンシャイン!!

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ラブライブ!」シリーズの第2作目。監督は酒井かずお氏が務め、脚本の花田氏とキャラクターデザインの室田氏は前作から続投しました。

静岡県の内浦、沼津を舞台にしているため、ご当地アニメ要素が強めの作品になっています。内容は、μ'sに憧れる少女高海千歌がスクールアイドルAqours(※2)を結成し、仲間と共に母校浦の星女学院を廃校から救うために活動しつつ自分達だけの輝きを見つけるために奮闘するお話です。

 

μ'sのアニメと比べると、スクールアイドルとして大成しても学校の人気につながるとは限らない、実力のあるグループでも思ったような結果が出せなかったり負けたりすることもあるなど、何かを成し遂げることの難しさや努力が思った形に身を結ばない苦悩といった現実の厳しさを押し出していたように思います。

千歌もまた、自分のことを『普通怪獣』と言い出すくらいに悩むことが多い主人公でした。その一方で、アニメ一期での善子加入回(※3)や梨子のピアノのコンクールのとき(※4)のように、仲間の気持ちに寄り添い、そのアイデンティティを尊重できるリーダーでもあると思いました。

千歌以外のメンバーは、梨子、善子、花丸といった、自分の世界や価値観をしっかりと持っている人や、ダイヤ、果南、ルビィといった自立心の強めな人が多いように感じます。

最終的にAqoursラブライブ!大会で優勝しますが、母校を廃校から救うことはできませんでした。しかし、ラブライブ!の歴史に浦の星の名前を残すことはできました。さらに、完結編となる劇場版では鞠莉の母や統合先の学校の父兄を通して、それらの頑張りは本当に意味があったのかという課題を突きつけられます。それでも千歌達は、自分達がやって来たことは決して無駄ではない、そのことが未来に繋がっていけると彼らに証明できました。

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ラブライブ!サンシャイン!!」は、現実の厳しさを押し出している一方で、千歌が言うように『輝きを見つけるためにもがいて来た軌跡こそが自分達の輝きであり、それがかけがえのないものなんだ』という優しいメッセージが込められた作品であったと思います。

 

Aqoursのライバルであるsaint snowとの交流も、前作にはなかった特徴として面白かったです(※5)。

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前作のA-RISEとは違い、超えるべき壁というより、同じ目線で同じ夢を競うライバルとしての面が押し出されていました。Aqoursと同じように、声優さんがライブでパフォーマンスをすることもあります。

 

ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメは、μ'sのアニメとは対になる要素が多かったように思います。そのため、この記事の1.にも書いたように、『μ'sの話はこういう話だったんだな』と考えるきっかけになりました。また、μ'sの主人公である穂乃果は自身も成長はしますがどちらかと言えば他のキャラの成長や立ち直りを促すタイプの主人公で、Aqoursの千歌はより仲間に違い目線で共に成長できる主人公であるのかな、とも思いました。後述する虹ヶ咲アニメの主人公であるあなたちゃんは、どのような主人公になるのか楽しみです。

 

3.虹ヶ咲は今までのシリーズとどう違いが出るか

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ある意味これが今回の記事の本題です。その割に前置きが長くなってしまいました…。

ラブライブ!」シリーズのアニメ作品を踏まえた上で、虹ヶ咲はそれらとどう違いが出るか、自分なりに考えた点を書いていきたいと思います。

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会はμ'sやAqoursのような一つのグループではなく、各メンバーがソロで活動しており、それが一つの部活動に集まっているという形を取っています。そのため、それぞれのメンバーがそれぞれのスクールアイドル像を強く持っています。この時点で前二作とは大きく違いますが、自分はもっと細かい部分にも違いが出ると思います。

 

①メンバーの背景の掘り下げについて

まず、虹ヶ咲はソロの集まりということで、前二作以上に各メンバーの背景の掘り下げが重要になってくると思います。今はアニメの話がしたいことと、アニメはスクスタとは異なる話をやるということで、この際スクスタのキズナエピソードなことは考えないものとします。一応前二作にも各メンバーの個人回はありましたが、弓道部とμ'sを兼部している海未、水泳部とAqoursを兼部している曜は、あまり元の部活動の様子まで詳しく描かれることはありませんでした(海未の方は曜よりも元からいた部活動の様子が描かれましたが)。虹ヶ咲のメンバーのしずく、果林はそれぞれ演劇部、読者モデルとして活動していました。そのように元からいた活動場所のことも、前二作以上に掘り下げると思います。

部活動やその他の本業以外にも、虹ヶ咲には家庭環境がスクールアイドルとしての方向性に関わっているメンバーも何人かいるので(主にせつ菜、璃奈※6)、そこも詳しく掘り下げられると思います。

さらに、どうしてスクールアイドルを始めたのかといった動機をメンバーごと掘り下げていくことも重要になるだろうと思われます。

 

②あなたちゃんの視点

あなたちゃん(スクスタのプレーヤーキャラに当たる人物)も、虹ヶ咲を語る上で欠かせない存在です。

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スクスタのあなたちゃん(※7)は、姿形も声も与えられていませんが、アニメのあなたちゃんは明確にキャラデザが与えられているため、まるっきりスクスタと同じというのは流石にないでしょう。

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(こちらは自分のスクスタのデータにおけるあなたちゃんの台詞になります。歩夢ちゃんと仲良くお喋りしていますね…)

ここ最近で「ラブライブ!」シリーズのアニメを見返してみて、『虹ヶ咲のアニメでは、こうやって主役のスクールアイドルが活動している現場にあなたちゃんの視点が加わるのか』といったことも想像していました。ただ、あなたちゃんの視点については、今の時点では、というより、実際にアニメが放送されてみないと想像するのが難しいと感じます。今言えることは、元がスクスタのプレーヤーキャラ≒ラブライブ!シリーズのファンに当たる人物であるため、ファンの代表者としての側面を強調されるのか、アニメの一登場人物としての個性を大事にされるのかといったところでしょう。自分はどちらかと言えば後者を望んでいますが、どちらも大切にできればベストかな、と思います。また、他の作品に例えるなら、「アイドルマスター」シリーズの赤羽根Pや武内Pのようなポジションになるのかな、とも考えています。

 

余談になりますが、アニメに登場するあなたちゃんはファンの投票で名前が決まるようになっています。そういう意味では、彼女もまた『あなた』の一つの形であると思います。

 

③その他予想など

後は、前二作と同じようにラブライブ!大会を目指す話になるのか、3年生メンバーの卒業イベントはどう描かれるのか、といったことなどが気になります。これは自分の予想ですが、もしかしたら大会などの勝負事に拘らないメンバーも出てきそうかな、とも思います(歩夢、彼方辺りはそんな気がします)。また、前二作では、ライバルグループとの関わりも描かれましたが、虹ヶ咲はソロの集まりで仲間同士でライバルというスタンスを取っているため、そこは仲間内におけるライバル関係に絞って描かれると予想しています。なので、他校のライバルグループ的な存在は出ないと自分は考えています。

 

4.終わりに

今回の記事では、今までの「ラブライブ!」シリーズのアニメを振り返ると共に、虹ヶ咲のアニメは今までの作品とどのような違いが出ると思うかについて書いていきました。前回の『虹ヶ咲アニメに向けての予習まとめ』で紹介したアニメの内容とスタッフのことを考えると、虹ヶ咲アニメは今までの「ラブライブ!」作品や、スクスタともタッチの違う作品になりそうな気がします。

余談ですが、4月12日の校内マッチングフェスティバルの映像配信の後の重大発表で、先のシングル総選挙で一位になった中須かすみのアニメーションMV付きシングルのジャケットとタイトルが公開されましたね。いよいよ、虹ヶ咲アニメの監督とキャラデザの方の作風が「ラブライブ!」でどう発揮されるのかが見られる時だと思います。さらに余談になりますが、そのかすみの新曲をボカロPで有名なDECO*27氏が担当することになりました。自分は「ラブライブ!」にハマる前はボーカロイドの曲をよく聴いていたので、DECO*27氏の曲にも馴染みがあります。自分の好きなコンテンツ同士のタッグでもあり、これもまた今までの「ラブライブ!」にはなかった挑戦だと思います。因みにDECO*27氏は、ボカロ曲以外にも、柴咲コウ氏や中川翔子氏にも楽曲を提供しています。

 

では、これで今回のお話を終わりたいと思います。拙い文章でしたが、今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました®️

 

 

 

※1 無印「ラブライブ!」二期の第一話における穂乃果の台詞。「雨やめー!」で有名なシーンの後に言っていた。

※2 Aqours自体は「サンシャイン!!」劇中で千歌が結成する前に今の三年生メンバーのダイヤ、果南、鞠莉が同じ名前のグループを作っていた。千歌が新しく作ったAqoursのグループをつけたのはダイヤである。

※3 善子は自称堕天使の中二病であり、高校入学と同時にそれを卒業したがっていた。

※4 「サンシャイン!!」一期8話で、元からピアノを演奏していた梨子は千歌に背中を押され東京のコンクールに出場した。

※5 saint snowは無印のA-RISEとは違い、主役のAqoursと共に曲を歌ったり、劇場版限定の曲が与えられたりした。

※6 せつ菜→毒親育ちで本来はスクールアイドル活動を禁止されている。『優木せつ菜』というのは芸名であり、本名は中川菜々という。

璃奈→両親が共働きで小さい頃から彼らとのコミュニケーションの機会に恵まれず、表情を作るのが苦手になった。そのため、宮下愛と共に作った『璃奈ちゃんボード』で感情表現をする。(少し暗い話ばかりになってしまいました…)

※7 スクスタのプレーヤーキャラ。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の部長を務めている。『あなたちゃん』という呼称は、スクスタおよび虹ヶ咲の「あなたと叶える物語」というキャッチフレーズから来ている。