澄田さんは広めたい 第4話「日常」
初めまして。初めてでは無い方はお久しぶりです。澄田兼鈞と申します。
実に1ヶ月ぶりの『広めたい』シリーズとなります。
今回紹介するのはこちら。
2006年から2015年にかけて角川書店の少年エースで連載されていたあらゐけいいち氏による漫画です。アニメ版は京都アニメーションが作っていました。
『日常』というタイトルとは裏腹に、登場人物達の変わった言動や超展開のオンパレードが繰り広げられるギャグ漫画です。
登場人物の名前は群馬県の地名に由来しており、アニメ製作にあたってロケーションが行われたこともありました。舞台の時定市も、群馬県伊勢崎市がモデルとなっています。
前置きはこれくらいにして、紹介に移りたいと思います。
目次
○あらすじ
相生祐子は時定高校に通う普通の女子高生である。そんな普通の女子高生の彼女の身の回りでは日々様々なことが起こっている。例えば、突然赤べこや生鮭が頭上に降ってきたり、背中にネジのついた女の子が転校してきたり、生徒指導の先生の下駄箱に木彫りの弥勒菩薩が入っていたり、囲碁とサッカーが合体した奇妙なスポーツの部活があったりと、とにかく様々である。『日常』という名の非日常が今幕を開ける…。
1.主な登場人物
①相生祐子
『みおちゃん、麻衣ちゃん、スラマッパギ!』
本作の主人公。愛称はゆっこ。とにかく明るい性格でテンションが高い。そして、底抜けにバカである。いつも宿題を忘れては廊下に立たされていることが多い。親友のみおや麻衣と一緒にいることが多い。
②東雲なの
『遅刻なんてしたら、フツーの子じゃないって思われちゃう!!』
時定高校に転校してきた少女。ロボット。普通の生活にとても憧れており、クラスメイトに自分がロボットだとバレていないと思い込んでいる。背中のネジを回すと親指が飛んだり、腕を折るとロールケーキや豆鉄砲が出てきたりするなど、秀でた機能が満載である。
③水上麻衣
『起立。礼。着セコ。』
祐子の親友。優等生。しかし授業中にとんでもない寝方をすることもある。表情の変化は滅多に見られないが、よくボケに回っては祐子に突っ込まれている。木彫りの仏像を自分で作ったりするなど、変わった趣味の持ち主。
④長野原みお
『何が起こるかわからない。だから楽しい。それが野球ってね!』
祐子の親友。親友トリオの中では比較的まともな人物であり、ツッコミに回ることが多い。たまに盛大に暴走することもある。同じ学校の笹原という先輩に密かに想いを寄せている。
長野原大介のペンネームでBL本を描いている隠れ腐女子でもあり、そのことはクラスのみんなにはバレたくないと思っている。
⑤はかせ
『はかせです。なのをつくりました。』
東雲研究所の所長。見た目も実年齢も幼児だが、なのを開発した張本人である。
日々なんらかの研究を行っており、ロボットや不思議なアイテムなど様々なものを作っている。サメとお菓子が大好物。
⑥阪本
『私は人で言うと20歳だ。“阪本さん”やろ。』
はかせが拾ってきた猫。性別は雄。名前は拾った箱に書いてあった『阪本製菓』という文字が由来。はかせの発明品である“つけると喋れるスカーフ”を巻いて人語を話せるようになった。
なのとはかせには年長者として振る舞おうとするが、はかせの方はそんなことを気にも留めていない。
2.「日常」の見どころ
①一癖も二癖もあるキャラクター達
1.で紹介したメンバーを含めら「日常」の登場人物はとにかく個性が……いや、癖が強い人物が多いです。1.ではそんな登場人物の一部を台詞と共に紹介しましたが、劇中では本当にあれらのような台詞を何発も喋っています。どのキャラクターも一度見たらそう簡単には忘れられないであろうインパクトがあると思います。そんなキャラクターが多く登場するので、読んでて飽きないです。
②シュール過ぎる展開のオンパレード
ギャグ漫画なので、そこは本当にこだわって描かれていると思います。そのギャグの内容も、会話の流れからは予想がつかないような言動が飛び出したり、キャラクター達が次々と変わった行動を起こしたりするなど、とにかくアクロバティックな展開が盛り沢山で見ていて飽きません。本当に、『どうやったらこんなギャグを思いつくんだ…?』と思うことが多いです。
③キャラのかわいさでも勝負
「日常」は男女両方のキャラが多く登場しますが、少年エース連載だったということもあってか、女性キャラの方が多いのかなと体感的に感じます。そのキャラも、①で挙げたように癖が強いだけでなく、ちゃんとかわいさも備わっていると思います。画像のはかせが猫耳をつける様子などもとても可愛らしいです。その他にも、キャラによっては恋愛要素もあり、そこも各々のキャラのかわいさが際立っていると思います。
あとがき
今回は『広めたいシリーズ』の第4話として、「日常」という漫画を紹介しました。一度見たら忘れられないくらいインパクトの強い漫画なので、最終巻が出た後の現在でも時々読み返したくなります。単行本も全10巻と集めやすいので、おすすめの漫画の一つです。
それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。