澄田さんは綴りたい®︎

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『ドラマとアニメと飯テロ』ゆるキャン△実写版感想

初めまして。初めてではない方はお久しぶりです。澄田兼鈞と申します。

 

最近、「ゆるキャン△」の実写ドラマ版の再放送があったため、それを見ていました。

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正直漫画作品の実写版は基本的に当たりのものは一握りでそれ以外はイマイチというイメージが強く(少女漫画や一部青年漫画等は別)、増してきらら系は実写化とは縁遠いものだと思っていましたが、「ゆるキャン△」の実写版はネットを見る限りあまり悪い評判は見かけませんでした。自分は「ゆるキャン△」のアニメ版を見たことがあるので、それと比べるという意味でも実写版を見てみました。実際に、なかなか面白かったです。今回はその感想を書き綴りたいと思います。

 

ちなみにアニメ版については、こちらの記事で紹介しています。

虹ヶ咲アニメと同じスタッフの作品の感想まとめ - 澄田さんは綴りたい®︎

ゆるキャン△のアニメ版とラブライブ!虹ヶ咲のアニメのシリーズ構成が一緒でしたので…) 

 

目次

 

1.ストーリーについて

ストーリーは、リンとなでしこの出会いから野外活動サークル(以下野クル)のクリスマスキャンプまでというアニメ版の構成をなぞるような流れになります。ただし、アニメ版及び原作漫画ではリンとなでしこでダブル主人公という扱いでソロキャンプ以外にも他人とキャンプをすることの楽しさを知っていくリンと、リンや野クルの皆との交流を通してキャンプの魅力にはまり込んでいくなでしこという構図だったのに対し、ドラマ版はリン役の福原遥さんが“主演”という扱いであるため、リンの視点での物語という面が強調されているように思います。ドラマ版のなでしこはあくまで準主人公のような扱いに見えます。

上記の通り構成自体はアニメ版をなぞっていますが、千明のアルバイト先の話がなかったり、リンの祖父が出なかったり、現実世界でも活動しているキャンプYouTuberのヒロシさんが登場したりするなどの変更点があります。ヒロシさんの扱いについては、現実世界同様に有名なキャンパーであり、千明が彼のファンであるという設定が付け加えられたために野クルの皆にとってキャンプがカジュアルなものであることがはっきりと伝わってきました。『キャンプドラマだからとりあえず出してみよう』みたいなノリを感じず、『ゆるキャン△世界にもヒロシさんがいたらきっとこんな感じに野クルのみんなも憧れるのかなぁ』と思えるような扱い方でした。

多少の変更点はあるものの、実写版あるある(?)の改変は多く加えず無難にアニメの構成をなぞることはとても堅実であったと思います。しかしそれも、実写化は実写化でも映画ではなく連続ドラマだからこそできる構成でもあるのかなと思いました。

 

2.役者とキャラについて

ゆるキャン△」に限らずどの作品でもそうですが、漫画作品の実写化で一番見られるところはやはり役者であると思います。役者とキャラが合っているか、役者がキャラに合う演技をしているか。ここはどの実写化も抱える課題かなと思います。個人的に「ゆるキャン△」の場合は、すごくハマっている人とやっぱり二次元には敵わないかなぁ…と思う場合とがありました。

 

まず、主演でリンを演じる福原さんはとてもハマり役でした。

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福原さんといえば、NHKEテレの「あいまいまいん」のイメージが個人的に強いですが、リンの役柄はそれとは対照的にクールでダウナーな感じです。しかし、その雰囲気も見事に演じ切っていたと思います。喋り方と発声もアニメ版を意識していたのでとても良かったと思います。

 

野クルのメンバーである大垣千明を演じる田辺さんも、とても良い味が出ていたと思います。

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リンとは正反対の暑苦しいハイテンションさが良い感じに表れていました。また、アニメ版では顔芸がよく見られた千明ですが、実写でも顔芸は健在でした。声はアニメ版に比べると低めですが、立ち振る舞いや表情の作りなどは、そのまま二次元から飛び出してきたような再現度の高さでした。

 

一方、なでしことあおいは、役者の人は頑張ってはいましたけれども個人的には二次元における彼女たちを実写で再現するのは難しいのかなと思いました。

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特になでしこは、二次元だからこそ、その良さが出るキャラ…というより、二次元でなければ表現するのが難しいキャラなのかなと思います。「けいおん!」の平沢唯に似ているとも言われているなでしこですが、確かにそれもわかります。なでしこや唯みたいなタイプの天然系は実写での表現が難しいと思います。

 

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あおいはなでしこほど三次元での表現が難しいキャラだとは思いませんが、それでもその傾向は多少感じました。彼女といい、「ラブライブ!」の東條希といい、(おそらく)関西人ではないのに関西弁を喋るキャラはたまに見ますが、それも二次元でなら(エセ関西弁が嫌いな人は除いて)違和感を感じづらいのかなと思います。

 

ただし、2人とも流石に10話以上も見ていれば慣れました。それでも、二次元のキャラに近づけようとしている様子は見られました。

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(なでしこ役の大原さん)

 

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(あおい役の箭内さん)

 

アメンバーの最後の1人、斎藤は二次元と実写のどちらでも表現しやすいキャラなのかなと個人的に思いました。

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(斎藤役の志田さん)

役者の力や再現の難易度の話というよりは、斎藤自体が二次元も三次元も両方いけるキャラなのかなと思います。

ちくわ(斎藤が飼っているチワワ)まで再現するあたり、気合いを感じます。

 

3.実写だからこそ出せる魅力

ゆるキャン△」のアニメ版は、舞台となる山梨や長野のロケハンをよくやったんだなということが伝わってきました。それが実写になると、実際にアニメに出てきた場所で撮影を行うため、アニメ以上に各キャンプ場の魅力が伝わってきました。アニメと一緒に見れば、アニメの聖地巡礼の映像ガイドのようにドラマを楽しめると思います。実際に撮影する富士山の風景などは、やはり実写ならではの良さがありました。

また、アニメ同様に料理や食事のシーンがありますが、それが実写だと尚更美味しそうに見えます。まさに飯テロ

 

あとがき

今回は「ゆるキャン△」の実写版について書きました。大まかな感想をまとめると、『実写だからこそ表現の幅が広がる部分もある。一方で、キャラクターなどはやはり二次元だからこそ良さが光ると思う部分もあった。役者さんは皆、芝居からキャラクターに対する愛を感じた。』と言った具合です。

 

ゆるキャン△」はアニメ第二期も決定しているので、そちらも楽しみにしています。自分もいつか山梨や長野のキャンプに行ってみたいです。

ちなみに、主題歌はオープニングはアニメ版が、エンディングは実写版の方が自分は好きです。

 

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!